2025年11月16日
お知らせ(次回のケンミンSHOW)

毎週日曜日は「次回のケンミンSHOW」というタイトルでネタばらしをしていますが、現在旅行中のため今回はお休みとさせていただきます。というのも、旅先だと過去の画像がアップできないんです。毎週月・水・金曜日の通常の記事はいつもどおり更新されますので、よろしかったら見に来てやってください。
2025年11月14日
伊勢「モリスパ」

近鉄鳥羽線の宇治山田駅周辺には、伊勢市民の三大ソウルフードと呼ばれるものがあります。昭和6年に建てられた駅舎が格好いいですね。

ひとつは駅から約200mのところにある、昭和45年創業「喫茶モリ」のスパゲッティで、通称「モリスパ」。名古屋などに見られる鉄板スパのようなものらしいです。

ひとつは駅のすぐ裏手にある、昭和50年創業「まんぷく食堂」の「からあげ丼」。鶏の唐揚げを親子丼風に仕立てたもので、ニンニクやショウガが効いているそうです。

もうひとつは駅から約300mのところにある、昭和53年創業「キッチン クック」のカツドライカレーで、通称「ドライカツ」。トンカツが載ったドライカレーに、カレーソースを掛けていただくそうです。

宇治山田駅周辺ではありませんが、昭和38年創業「ぎょうざの美鈴」を含めて四大ソウルフードとすることもあるよう。こちらは最寄り駅の宮町駅から約400mのところにあります。

どうせなら全部……と言いたいところですが、いずれもそれなりにカロリーが高いでしょうから1軒だけにしておきます。今回はホテルから歩いて4分ほどのところにある、「喫茶モリ」へ行ってみることにしました。営業時間は平日で18時30分まで、土日祝日で19時までと結構早めに閉まってしまうんですね。

スパゲッティはなんと1種類のみ。男性なら大盛りでも問題ないようですが、カロリーが高そうなので普通盛り(650円)にしておきました。その代わりに、人気だというミックスジュース(350円)も頼むことに。バナナジュースも人気だそうです。

「モリスパ」は地元情報誌の読者投票で、伊勢のソウルフード部門1位に選ばれたこともあるんですね。たまたまかもしれませんが、このときのお客さんは全員が中高年。そして全員が「モリスパ」を召し上がっていました。9割以上が注文するという情報は本当だったようです。

先にミックスジュースがやってきました。具体的に何が入っているのかは分かりませんが、バナナの味がよく感じられます。久し振りに飲んだためか、懐かしさと旨さで何だかジーンときてしまいました。

しばらくして「モリスパ」が登場。鉄皿はジュージュー、湯気はモクモクで見るからに熱そうですね。具は赤ウインナー・グリンピース・マッシュルームで、初めから粉チーズが掛かっています。周りに流し込まれている溶き玉子は放っておくと焦げ付いてしまうので、早めにかき混ぜた方が良さそうです。

老舗喫茶店らしさのあるやや太めの茹で置き麵は、イイ意味での柔らかさ。味付けはケチャップベースなのですが、ケチャップの主張はそれほどでもなく、何味と表現していいのか難しい不思議な味わいなんですね。結構オイリーなんですけど、見た目ほどクドさを感じさせないのも不思議。よく分からないのにクセになりそうな旨さがあります。

全てのテーブルにタバスコが置かれているので、掛けるのがお薦めなのでしょう。残り3分の1のところで気持ち多めに掛け、昭和全開の味を楽しみました。……あっ、少量で良かったな。

