「全国イイ味ハマル味」

今回の旅、2日目。富士山麓には、風穴・氷穴・胎内樹型などと呼ばれる溶岩洞窟が無数にあります。今回は青木ヶ原樹海の東部に位置する、鳴沢氷穴へ行ってみました。昔は天然の氷をこれらの洞窟内で夏まで保存し、江戸城まで馬で運んでいたともいわれているそうです。



氷が長期保存できるくらいなので、洞窟内はかなりの寒さです。もし行かれる場合は、真夏であっても上着を用意しておいた方が良いかと思います。………風邪引くかと思いました。



鳴沢氷穴から3kmほどの場所にある、道の駅なるさわにやってきました。



9時30分から営業している、コチラの食堂で遅めの朝食を摂ります。券売機で購入した食券をおばちゃんに渡し、呼ばれたら取りに行くというシステムです。



お目当ては、鳴沢村に古くから伝わる郷土料理「せんどそば」（￥500）です。どういう字を書くのかは分かりませんが、「せんど」とは大根を細く切る道具のことだそうです。



温かい蕎麦の上に、大根の千切り・ワカメ・ネギが載っております。前に栃木県佐野市で「大根そば」を頂いたことがありますが、温かい蕎麦に生の大根という組み合わせは、もしかしたら初めてかもしれません。シャキシャキとした大根は、そのままだとちょっと食べづらいのですが、少しツユに浸すと蕎麦と一緒にすすることができ面白い食感を楽しむことができます。



太さが不揃いの平たい蕎麦は柔らかめではありますが、このお値段にしては充分といえる風味がありナカナカ美味しく頂けます。



青南蛮味噌という、ピリッとした辛味のある変わった薬味も付いてきました。味噌がベースなのでツユに入れると当然のことながら塩気が強くなりますが、何ともいえない田舎料理的な旨さを楽しむことができます。酒のアテにコレをチビチビと……なんてのも良さそうですね。