2020年04月08日

伊勢崎「雷ラーメン」

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伊勢崎神社を参拝したあと、大正5年に建てられた旧時報鐘楼を見学。群馬県で最古となる鉄筋コンクリート煉瓦張りの建造物で、昭和12年まで鐘が鳴らされていたそうです。近くには「いせさきもんじゃ」の人気店、「島田商店(島田もんじやき店)」があります。

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旧時報鐘楼のすぐ近くにある、いせさき明治館(黒羽根内科医院旧館)も見学してきました。明治45年に建てられたもので、群馬県で最古となる木造洋風医院建築だそうです。

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現在は伊勢崎市の所有となっていて、無料で公開されています。無料にも拘わらず、ガイドさんがたった1人の私に付きっきりで、とても丁寧に説明してくれました。お母さん、アリガト。

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そんな人情味のある群馬県は、夏は雷がとても多く、冬はからっ風が吹き下ろすところなんですね。群馬県民で知らぬものはいない上毛カルタには、「雷とからっ風義理人情」という札があるくらいです。また表記は様々ですが、「雷ラーメン」「カミナリラーメン」「雷味噌ラーメン」などといったものもあります。伊勢崎市・桐生市・太田市・みどり市・前橋市・渋川市・沼田市などで確認ができたので、エリアはかなり広いようです。

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元祖とされるのは、昭和45年〜48年頃に伊勢崎市で創業した「風っ子大将」というお店なのですが、残念なことに平成26年に店主が他界し閉店となってしまいました。しかし4年後の平成30年、その息子さんたちが引き継いで無事復活を遂げたんですね。

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というワケで、やってきました。JR伊勢崎駅からだと、3kmほどの距離があります。店内はカウンターのみで、奥から順番に詰めて座るようです。

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なるほど、「雷ラーメン」発祥の店でもあり、「辛味噌ラーメン」発祥の店でもあるんですね。山形県の「赤湯からみそラーメン」は昭和35年に誕生していますが……まぁ、アチラとはちょっとタイプが違いますからね。

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「初心者の方は一番から」と書かれているので、「一番雷ラーメン」を頼むことにしました。メニューには載っていませんが、辛さは五番まで選べるそうです。そうか……「辛味噌ラーメン」ではなく「激辛味噌ラーメン」発祥の店と捉えた方が良さそうですね。

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麺の上には炒めた挽肉・モヤシ・玉ネギ、さらに山芋・ワカメ・コーン・長ネギ・白ゴマ・黒ゴマが載っております。辛味噌スープはそんなに辛くはないなぁ……と思っていたのですが、食べ進むうちに段々と舌がヒリヒリしてくるんですね。やがて額からは汗が、鼻からは鼻水が少し垂れてきました。「三番」を注文した隣りのお兄さんが、12月だというのにTシャツ姿で待ち構えている理由が分かりました。ムセている方も1人いらっしゃいます。

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辛味が強いこともあってか、あまり味噌の主張は感じられませんが、程良い甘味と酸味でなかなかイイ味わい。札幌ラーメンのような、コシのあるプリプリ麺もステキですね。勢いよくすするとムセそうなので、ゆっくりと時間を掛けて、ズル……ズル……っと美味しくいただきました。カウンターにはラー油・七味唐辛子・酢が並んでいるので、味変を楽しむこともできます。ちなみにこの時は、「二番」を注文するお客さんが比較的多く見られました。


e_aji at 08:00│Comments(2) ラーメン | 群馬県

この記事へのコメント

1. Posted by ハル坊@東京   2020年04月09日 06:53
このお店が開店した時期は、サッポロ系味噌ラーメンのチェーンが急成長していた時期だと思います。写真もどさんこや熊ぼっこに似た感じです。辛味噌と言うと、オロチョンラーメンなんていうのもありましたね。
2. Posted by A-chang   2020年04月09日 15:20
ハル坊様
まぁ、「激辛味噌ラーメン」発祥ということで。w
オロチョンラーメンって、まだあるんですね。懐かしいです。

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