2021年02月12日
平塚「平塚タンメン」その3
今回の旅、4日目。この日は生憎のお天気でしたが、ホテルから600mほどのところにある平塚八幡宮を参拝してきました。昔の社号は鶴峯山八幡宮ということで、御神紋は鎌倉の鶴岡八幡宮と同じ鶴丸となっております。
……が、境内には鶴ではなく、アヒルやカモが闊歩していました。
平塚八幡宮のお隣りにある、旧横浜ゴム平塚製造所記念館(八幡山の洋館)も見学してきました。日本海軍が設立した日本火薬製造株式会社が、明治後期にイギリス人技師のために建てた木造洋館建築だそうです。
さて、昨晩は平塚駅の近くにある元祖の「老郷(らおしゃん)本店」へ行ったので、今度は平塚市花水台にある「花水ラオシャン 本店」へ行ってみました。老郷と双璧をなす「平塚タンメン」の人気店です。創業年を調べてみたところ、ネット上の情報は昭和26年頃・昭和32年・昭和38年などバラバラ。細かく探るつもりはないのですが、両店はあまりイイ関係とはいえないようです。
老郷のメニューはタンメンとギョウザのみでしたが、コチラは結構充実しているんですね。つまみ類やアルコール類も一応揃っています。ベーシックな「タンメン」は老郷と違ってワカメが入っていないそうなので、今回は「わかめタンメン」(450円)を頼むことにしました。しかし……リーズナブルですね。
具はワカメと辛味を抜いたシャキシャキの玉ネギのみ。メンマが入っていないくらいで、見た目は老郷のタンメンとそう大きな違いはありません。スープも酢が利いていて、サッパリとした味わい。ただ老郷が米酢なのに対し、コチラはリンゴ酢を使っているそうで、少し円やかで飲みやすいように思えました。これは好みが分かれるところですね。
冷麦を思わせる白いストレート麺は老郷と同様、モッチリとしたコシがあってやはり独特なイイ食感です。店内で製麺しているので違う麺のはずですが、よく似ています。気のせいかもしれませんけど、麺が少しずつスープを吸っているのかナカナカ減らないような……。
麺の下にはワンタンが1つだけ隠れていました。コレも結構イケるんですね。焼きワンタンや餃子など、タンメン以外のものも一緒に頼むお客さんが、チラホラいたのも分かる気がしました。
もちろん後半は「平塚タンメン」の定番味変調味料、自家製ラー油を加えて美味しくいただきました。今回、「老郷 本店」と「花水ラオシャン 本店」で食べ比べをしてみましたが、どちらもクセになりそうな旨さがあるんですね。甲乙つけがたいです。