2021年05月28日

長崎市「浦上そぼろ&牛かん」

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長崎市最大の繁華街、浜町アーケード内にある浜屋百貨店にやってきました。ここでちょっと買物をしていきます。

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慶応2年(1866年)創業の「吉宗」といえば、ドンブリに入った大きな「茶碗蒸し」と「蒸し寿司」が有名な食事処ですが、地下1階にその「吉宗」の惣菜部があります。実は前日の夕方にも訪れたのですが、すでに売り切れていたんですね。午前中なら大丈夫だろうと思い、再びやってきた……というワケです。

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……といっても、お目当ては「茶碗蒸し」でも「蒸し寿司」でもありません。1つは「浦上そぼろ」という、長崎市の浦上地区(旧・浦上村)を中心とした地域に伝わる郷土料理です。

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もう1つは「牛かん」という長崎県(おそらく長崎市のみ)の郷土料理で、卓袱料理の1つでもあります。「浦上そぼろ」を200g(498円)、「牛かん」を2個(216円)購入し早速いただいてみました。……というのはウソで、実際は翌朝ホテルの部屋でいただきました。

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「浦上そぼろ」は肉を食べる習慣がなかった時代に、ポルトガル人の宣教師に豚肉を勧められたことによって生まれた料理といわれております。「そぼろ」といっても挽肉を使うからではなく、「粗い千切りのことを長崎の方言で粗ぼろというから」「余り物のことをポルトガル語でソブラードというから」……といった名の由来があるんですね。豚肉・モヤシ・ゴボウ・ニンジン・インゲン・シイタケ・コンニャクなどが少量の油で炒めてあり、塩味と甘味が適度に利いた優しい味わいと、モヤシやゴボウなどのシャキシャキ感を楽しむことができます。豚肉が結構入っている割りにはアッサリとしていて、おかずにも酒のアテにも良さそうな旨さがありました。

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「牛かん」も、肉を食べる習慣がなかった時代に生まれたものだそうです。日本人の味覚に合うように味付けされた、牛挽肉と魚のすり身を混ぜ合わせた料理で、「牛のかんぼこ(カマボコ)」ということから「牛かん」と呼ばれるんですね。「吉宗」のものは50×40×25mmほどの大きさで、牛と豚の合挽肉・魚のすり身・玉ネギなどが使われています。

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油で1度揚げてから醤油ベースのダシ汁で煮込むそうで、甘めの煮汁がイイ具合に染み込んでいて、ややしっとりとした仕上がり。魚の風味よりも牛肉の風味の方が強めで、和風ハンバーグのようなそうでないような、なんとも表現しづらいイイ味わいがあるんですね。今まで全国の様々な郷土料理をいただいてきましたが、こんな風に肉と魚を混ぜ合わせた料理は、もしかしたら初めてかもしれません。面白いもんです。

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浜屋百貨店から600mほどのところにある、出島(出島和蘭商館跡)にやってきました。長崎を訪れたのはこれで3度目となりますが、出島の中に入るのは初めてです。復元整備がかなり進んでいるので、今回はどうしても来てみたかったんですね。入場ゲートは3ヶ所ありますが、折角なので平成29年に架橋された表門橋から入りました。

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現在、鎖国期の復元建築物が16棟、他に幕末と明治期の復元建築物がそれぞれ2棟建ち並んでいます。画像はカピタン部屋というオランダ商館長の住居兼事務所で、出島の中で最も大きな建物です。日本の役人や大名などの、接待の場としても使われていたそうです。

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出島周辺は明治以降に埋め立てられ、扇形の島の姿はなくなってしまいましたが、現在は復元整備によってその輪郭が分かるようになっています。思ったよりも見所が多いので、じっくり見学すると2時間くらい掛かりそうですね。

e_aji at 08:00│Comments(0) 和食 | 長崎県

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