2021年08月04日
諫早市高来町「高来そば」(どろりそば)
雲仙市と諫早市を結ぶ雲仙多良シーライン(諫早湾干拓堤防道路)の中間地点にある、潮受堤防展望所に寄ってみました。佐賀県鹿島市方面から長崎県島原市方面へショートカットできる道なのですが、意外と交通量は少ないんですね。たまたまかもしれませんけど、ガラッガラでした。
北側には干拓北部排水門を、南側には長崎県最高峰の平成新山をはじめとした雲仙岳の山々を望むことができました。
さて、諫早市高来町には「高来そば」と呼ばれるものがあります。かつては多くの農家で自家消費用として栽培されていたのですが、生産者は年々減少し一部地域に数軒を残すのみとなってしまいました。しかし絶滅を危惧した有志たちにより、平成22年に「幻の高来そば振興協議会」が発足。新たに栽培されるようになったんですね。
とはいえ、元々が自家消費用のためか、料理として供する店はほとんど見られません。調べてみても、たったの2軒しか確認できませんでした。その内の1軒、その名も「幻の高来そば食事処」というお店に行ってみました。平成31年にオープンしたお店で、「轟街道ふれあい市」という農産物直売所の敷地内にあります。厨房がプレハブで、客席がビニールハウスというのがイイですね。都会ではなかなか味わえない佇まいです。
現在は「そば処 どん百姓」という屋号のようですね。「どろりそば」の普通盛り(180g 640円)を頼みました。厨房の窓口で注文と支払いを済ませ、番号札をもらって席に着き、番号を呼ばれたら取りに行くというシステムです。このときは10分ほど待ちました。
具はカマボコのみで、薬味として揚げ玉・ネギ・ユズコショウが付いてきました。ツユは少し白っぽく濁っているのが、お判りいただけるでしょうか。島根県出雲地方の「釜揚げそば」と同様、蕎麦を水で洗わずに茹で汁(蕎麦湯)ごとドンブリに移すんですね。ツユがドロリとしているから「どろりそば」……というワケです。
予備知識では「自分で醤油を掛けていただく」だったのですが、すでに味が付いていたのでこのままいただきました。温かい蕎麦なのでヤワヤワだろうと思っていたら、少し独特なモソッとしたイイ歯応え。蕎麦の風味もしっかりと感じられる……というか、風味を楽しむための蕎麦といった感じなんですね。素朴ながらも想像以上の美味しさです。
後半は薬味を加えて、またちょっと違った旨さを楽しみました。やはりユズコショウが入ると、九州に来た感がアップしますね。ここまで来る機会はなかなかありませんが、次回は冷たい蕎麦を試してみたいなぁ……と思いました。
このあと諫早市の小長井地域にある、ときめきフルーツバス停通り(国道207号)に行ってみました。その名のとおり、フルーツの形をしたバス停が点在しているんですね。画像は1番人気だというメロンと、ミカン・トマト(リンゴっぽくもあるけど)です。
コチラはイチゴとスイカ。おじさん1人で……というのはちょっと恥ずかしい気もしましたが、実際に行ってみると結構楽しかったです。w
この記事へのコメント
1. Posted by ハル坊@東京 2021年08月06日 08:40
一瞬「蕎麦のゆで汁をそのままどんぶりへ?」と思いましたが、ゆで汁は蕎麦湯なので、そう考えると違和感ないです。でもそば粉の比率が高くないと難しそうです。
2. Posted by A-chang 2021年08月06日 16:31
ハル坊様
蕎麦の風味がしっかりと感じられたので、
蕎麦粉の比率は高めだと思います。
元々香りの強い品種みたいですけどね。
蕎麦の風味がしっかりと感じられたので、
蕎麦粉の比率は高めだと思います。
元々香りの強い品種みたいですけどね。
3. Posted by 月桂樹 2021年08月09日 10:53
イチゴは大好き❤ですが大きくするとツブツブが可愛くないような?トマト🍅の方がいいです。
4. Posted by A-chang 2021年08月10日 00:27
月桂樹様
確かによく見ると、ツブツブがリアルですね。w
メルヘンチックな窓があって遠めには可愛いらしいですよ。
確かによく見ると、ツブツブがリアルですね。w
メルヘンチックな窓があって遠めには可愛いらしいですよ。