2021年08月16日

大村「大村寿司(角ずし)」その2

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佐賀県と長崎県を巡る旅、14日目。ようやく最終日となりました。ホテルに簡単な朝食バイキングが付いていたので、軽くいただいてから出発することに。取り合わせが変なのは気にしないでください。(昨年11月の話です)

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さて、ここ大村市の郷土料理の代表格といえば、やはり「大村寿司(角ずし)」ですよね。というワケで、ホテルから350mほどのところにある、明治時代創業の「やまと」という専門店に行ってみました。13年ほど前に長崎市内のスーパーで購入したものを紹介したことがあるのですが、1度は本場の……かつ老舗のものを食べてみたかったんです。

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お持ち帰りの場合は8時から、店内でいただく場合は10時からとなります。ビジュアルを考えると店内でいただいた方が良いと思うのですが、11〜12時頃に昼食を摂る予定なので持ち帰ることにしました。

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3個入り570円・5個入り755円・10個入り1,510円・15個入り2,265円の「大村寿司(角ずし)」の他に、盛合せずし660円・いなりずし500円・助六540円・巻ずし640円などが並んでいます。5個入りが1人前となるそうですが、1番小ない3個入りのものを購入しました。注文を受けてから箱に詰めてくれるので1〜2分ほど待ちます。

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クルマを1.5kmほど走らせたところにある、大村公園の駐車場で早速いただいてみました。「大村寿司(角ずし)」は室町時代、奪われた領地を取り返して帰還した大村領主の大村純伊や将兵をもてなすために、領民たちが取り急ぎ作った押し寿司がルーツとなるそうです。それを最初に商品化したのが「やまと」ということで、包装紙には「元祖」の文字があります。

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包装紙と箱を開けると、一辺が5cmほどの押し寿司が3つ並んでおり、ガリが添えられていました。画像はありませんが、ちゃんと箸と紙製のお手拭きも付いています。消費期限が当日の24時までということもあって、寿司には天然のカラシ抽出物を使った抗菌シートが被せてあり、アチコチに「早めにお召し上がり下さい。」と書かれています。これといってヤバそうな具材は使われていないんですけどね。

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「大村寿司」に特に決められた具材はありませんが、錦糸玉子は必須なのだそうです。「やまと」のものは2段になっていて、上段にはたっぷりの錦糸玉子にカンピョウ・シイタケ・奈良漬け・赤&青はんぺん(ちゃんぽんなどに使われるピンクと緑の練りもの)が入っているのですが、下段は何故かゴボウのみなんですね。しっかりと押し固められた酢飯はモチモチとしたイイ食感。長崎らしさが感じられる甘めの味付けで、とても美味しくいただくことができました。ちなみに「大村寿司」は大村藩の領地広域に伝わっており、大村湾対岸の西海地区では「西海寿司」として、琴海地区では「琴海寿司」として今も親しまれているそうです。

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「やまと」の「大村寿司(角ずし)」は長崎空港でも販売されているので、機内食として楽しむのもイイかもしれませんね。ただ、夕方には売り切れていることもあるそうなのでご注意を。画像は長崎空港2階にある土産売り場で14時〜15時頃に撮ったものです。

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このあと、大村公園内にある大村神社を参拝してきました。玖島城(大村城)の本丸跡に鎮座しております。

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他に虎口門跡・大手門跡・穴門跡(画像左下)・板敷櫓(上)・大村藩お船蔵跡(右下)などを観て廻りました。船蔵は藩主が乗る御座船などが格納されていたところで、石垣や船蔵屋の礎石などが今も残っています。船蔵を所有していた藩はいくつもありますが、これほど原形に近い状態で保存されているものは希少なのだそうです。

[参考]ぎおん本舗 冷凍 大村ずし 5個入

e_aji at 08:00│Comments(0) 寿司系 | 長崎県

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