2022年04月25日

山寺「玉こんにゃく(力こんにゃく)」その5

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垂水遺跡から山寺(立石寺)まで戻ってきました。まずは本堂にあたる根本中堂を参拝。ブナを使った建築物としては日本最古だそうで、国の重要文化財となっております。鎌倉時代の建立といわれる山門を潜り、奥之院まで1,015段の石段を上ります。積雪で少々上りづらいですが、個人的には暑さが厳しい真夏より全然楽だと思います。まぁ、積雪量にもよりますけどね。(昨年12月の話です)

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この日の天気予報は雨。実際にずっと雨が降っていたのですが、仁王門(画像上)に近づくにつれ段々と青空が見えてきました。そういえば6年ほど前、高野山を訪れたときも同じようなことがありましたね。聖地である壇上伽藍に足を踏み入れた瞬間、雨がやんで急に晴れ上がったんです。

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断崖絶壁の上に建つ赤い小さな納経堂の背景に、朝霧が立ち込める町や山並み。感無量です。奥之院に真っ直ぐ向かうつもりでしたが、途中にある山寺随一の展望所、五大堂に寄ってみることにしました。

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画像なので伝わらないと思いますが、朝霧の流れるスピードが結構早く、景色が次から次へと変化していきます。そんなことが楽しく、時間が経つのを忘れてついつい長居してしまいました。

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石段をもう少し上ると奥之院(画像左下)に到着です。それでは参拝……と思ったら、奥之院も大仏殿も冬季は閉堂となっていました。冬の山寺は確か3度目のはずですが、そんなこと今まであったかなぁ……。あっ、前に来たときは大晦日だったかも。まぁ、仕方がありませんね。下山途中にある中性院に寄って、おびんずるさまの腰をナデナデしてきました。腰痛が改善しますように……と。

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境内にある売店は開く気配全くなし。参道に並ぶ店もまだ開店前といった様子。なので山寺駅の近くにある、「えんどう」という土産店と食堂を兼ねたお店に行きました。こちらは8時30分から営業しています。

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お目当ては店先で湯気を立てている、山形県民のソウルフード「玉こんにゃく」(100円)です。山寺を登る前に食べて力を付けるということで、この辺りでは「力こんにゃく」と呼びます。コンニャクで力が付くかどうかは別として……。前にも書いたことがありますが、「玉こんにゃく」の発祥は山寺といわれております。開山した円仁(慈覚大師)が、中国からコンニャクを漢方薬として持ち帰ったのが始まりなのだそうです。

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大体どの店もそうなのですが、注文を受けてから串に刺してくれます。店の前でいただくつもりでしたが、優しいお母さんが「温かいからこちらへどうぞ」と言って、食堂の方へ案内してくれました。ありがとうございます。

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ピンポン玉よりも少し小さな玉コンが3つ割り箸に刺さり、カラシが少々塗られております。(塗るかどうか聞いてくれます)おそらく前日の残りではないかと思うのですが、味がよく浸みていて醤油がしっかりと効いています。ちょっと塩っぱいくらいに浸みているのですが、歩き疲れているカラダにはとても美味しく感じられるんですね。「玉こんにゃく」が大好きというのもあるでしょうけど。しかし何でシンプルな味付けなのに、こんなに旨いんだろう。コンニャク自体は特に好物ではないのに……。ホント、不思議な食べものです。

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この日の宿泊地は仙台ですが、時間に余裕があるので1度山形方面に引き返します。

[参考]山形名物 玉こんにゃく(白こん・黒こん)

e_aji at 08:00│Comments(0) 和食 | 山形県

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