2023年05月29日

市原「イカメンチ」その4

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昨年の6月、クルマを使って千葉県へ2人で1泊2日の旅に行ってきました。千葉とく旅キャンペーンという地域ブロック割ありきの旅なので、リピートネタやローカルフードとはいえない弱めのネタばかりとなっております。予めご了承ください。強風のため時速40kmの規制が掛かる東京湾アクアラインを通って、まずは市原市にある高滝湖まで行きました。湖畔には高瀧神社の真っ赤な鳥居が建っております。

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そこから8kmほど南下すると、「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」として平成30年に国の天然記念物に指定された場所があります。過去360万年の間に11回も地磁気が逆転(地球のN極とS極が入れ替わる現象)したことが判明しているそうで、ここでは最後に逆転したとされる約77万4千年前の更新世の前期(カラブリアン)と中期(令和2年にチバニアンと命名)の境界を示す地層が見られるんですね。

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GSSP(国際標準模式層断面及び地点)に認定されたことを受け、令和4年5月……つまり訪れた約1ヶ月前、境界上にゴールデンスパイク(画像上の金色の鋲)が設置されました。ちなみにですが、養老川が増水すると地層に近づけないことがあるので、もし行かれる場合は降雨後を避けた方が宜しいかと思います。あと、何の知識も持たずに行くと「採取跡のあるただの崖だね」となって、ガッカリすること請け合いなのでご注意ください。

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さて……1ヶ月半前に行った千葉県の旅の話の中で、「イカメンチ」というものを何度か紹介しました。かつて南房総市にあった「釜新肉店」という精肉店がルーツと思われるイカゲソのメンチカツで、供する店は南房総市辺りの一部の飲食店・精肉店・道の駅など何軒か見られます。……が、遠く離れた銚子市では冷凍食品を見掛けたし、木更津市では専門店が今年オープンしたので、エリアはかなり広まっているようです。

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ここ市原市にも「イカメンチ」が名物となっている、「田邉精肉店」というお店があります。3kmほど北へ戻ることになりますが、開店時刻の9時に合わせて行ってみることにしました。

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しかし……あれ、ショーケースの中は空っぽですね。店のお母さんに訊いてみると、注文を受けてから揚げてくれるそうです。開店直後で油がまだ温まっていなかったため、10数分待つこととなりました。具体的な数字は分かりませんが、「イカメンチ」は数量限定となっております。

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「イカメンチ」3個と「コロッケ」2個で計664円。次の目的地までは14kmほどあるので、お店の駐車場でアツアツを早速いただくことにしました。

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「イカメンチ」は思ったよりも大きく、110×70×25mmくらいあります。出来たてということもあってか、粗挽きのパン粉はサックサク。ラードのせいなのか、少しフツーのメンチカツっぽい風味があるのが面白いですね。

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中にはイイ具合に歯応えのあるイカゲソと、細かく刻まれたネギが少々。画像では分かりづらいですが、イカゲソがゴロゴロと入っていて思わず笑みがこぼれてしまいます。一応ソースを持参してきたのですが、使わなくても充分美味しくいただくことができました。挽肉入りのコロッケも、肉屋ならではの味わいと程良い甘味があって旨かったです。

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今まで紹介してきた、千葉県版「イカメンチ」の画像を並べてみました。南房総市の菜の花(左上)・館山市の山豊(右上)・南房総市のせん政水産(左下)・市原市の田邉精肉店(右下)のものとなっております。店によって味も内容も結構違うんですよね。

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このあと14kmほど南下し、養老渓谷の代表的な名所である粟又の滝まで行きました。落差30m、長さ100mを緩やかに流れ落ちる女性的な滝です。1ヶ月半前に来たとき(右下)はかなり増水していて、全然女性的ではなく怒り狂ったようでしたけどね。対岸に渡ることのできる橋は、近寄ることさえできませんでした。

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今回は橋を渡って、遊歩道をのんびりと歩いてきました。

[参考]イカメンチ 3個入

e_aji at 08:00│Comments(0) 揚げもの系 | 千葉県

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