山梨県

2022年06月22日

忍野村「吉田のうどん」その5

22062201

今回の旅、2日目。2食付きのプランだったので、朝食は宿でいただきました。どことなく懐かしい、クリームシチューがホッとする味わい。窓の向こうに見える富士山も、美味しさをアップさせる要素のひとつですね。

22062202

天気が予想以上に良かったので、このあと近くにある山中湖パノラマ台まで行ってみることにしました。昔は混雑するようなところではなかったのですが、休日ということもあってクルマを停めるのにひと苦労。区画が曖昧な砂利の駐車場なので、中には強引な停め方をする人もいるんですよね。

22062203

1番奥に停めた私たちは、駐車場から出るのが困難になる恐れがあるので、さっさと引き揚げることに。クルマを10kmほど走らせ花の都公園に行きました。ネモフィラの見頃は少し過ぎているとのことでしたが、それでもご覧のとおり。気持ちのイイ朝を過ごすことができました。(5月下旬の話です)

22062204

ネモフィラの花は青い……と思っている方も少なくない(私も数ヶ月前までそうでした)と思いますが、ネモフィラの品種って10種以上もあるのだそうです。花の都公園では、ポピュラーなネモフィラ・メンジェシー(別名インシグニス)と、ネモフィラ・マクラータ(別名ファイブスポット)を観賞することができます。

22062205

藤の花の見頃も……ちょっと過ぎてましたね。画像だと分かりづらいですけど。他に溶岩樹型群や三連大水車、明神の滝などを見て廻りました。

22062206

花の都公園から4kmほどのところにある、忍野八海までやってきました。富士山世界文化遺産の構成資産でもあり、国の天然記念物でもあり、名水百選のひとつでもあります。しかし相変わらず、忍野八海に含まれない中池(画像右下)の周辺が最も賑わっていますね。外国人だらけだったコロナ禍前ほどではありませんけど。

22062207

まぁ……これだけキレイなのですから、人工池であっても混雑しますよね。私たちも、しばらくボーっと覗き込んでいました。

22062208

昼食は忍野八海エリア内で済ませることにします。お釜池から歩いて2分ほどのところにある、「彦兵衛うどん」に入りました。私の好きな「吉田のうどん」を供するお店です。

22062209

私は「肉つけうどん」の普通盛り(450円)を、相方は「大根おろしうどん」の普通盛り(450円)を頼みました。「吉田のうどん」では珍しくない、自分で記入した伝票を店員さんに渡すというシステムです。観光地であるにも拘わらず、リーズナブルなお値段が嬉しいですね。

22062210

具は味付け馬肉に茹でキャベツという王道スタイル。他に油揚げが載っているのですが、愛媛県の「松山あげ」や熊本県の「南関あげ」のような、水分が感じられない珍しいタイプなんですね。

[参考]松山あげ きざみ 45g

22062211

冷たいうどんを、少量の揚げたネギが入った温かい汁に浸けていただきます。「吉田のうどん」は、店によって醤油・味噌・醤油と味噌の合わせがありますが、こちらは合わせとなっております。

22062212

うどんの太さは不揃いで1cm前後。弾力の弱いゴワゴワとした麺は、「吉田のうどん」にしては少し柔らかめな印象。……といっても、充分硬いんですけどね。(ややこしい)普通盛りだと量が少なく感じたので、大盛りでも良かったかもしれません。

22062213

後半は卓上にあるスリダネ(※)と天カスを入れて、美味しくいただきました。こちらのスリダネは、ほとんどトウガラシといった感じのもの。天カスが入ると、やっぱり旨さがグッと増しますね。

※赤トウガラシにゴマや山椒を加えて油で炒めた、「吉田のうどん」定番の辛味調味料。

[参考]吉田うどん 送料無料

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)

2022年06月20日

山中湖村「ニジマスのムニエル」他

22062001

鳴沢氷穴を見学したあと、道の駅なるさわに寄る予定でしたが、混雑していそうだったのでスルー。平成28年にオープンした富士山世界遺産センターに行きました。ここで構成資産や富士信仰などの予備知識を得てから、3kmほど離れたところにある旧外川家住宅へ。

22062002

信仰登山者の宿坊として使われていたところで、構成資産のひとつでもあり国の重要文化財でもあります。かつてはこのような御師(おし)と呼ばれる方の家に泊まり、翌日に浅間神社を参拝してから富士山に登っていたんですね。最盛期には80軒以上もあった御師の住宅はもうほとんど残っていませんが、身を清めるための水路(ヤーナ川)が参道を挟んだ両側に今も流れています。

22062003

このとき見学者は私たちだけだったためか、スタッフの方が丁寧に説明をしてくださいました。構成資産にしては地味かもしれませんが、富士山は世界自然遺産ではなく世界文化遺産。このような富士信仰に関わるものは、とても重要な存在です。そもそも、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として登録されていますからね。

22062004

もちろんこのあと、北口本宮冨士浅間神社を参拝してきましたよ。参道を歩いて……ではなく、クルマで移動しましたけどね。時間に余裕のある方には、富士山駅(旧・富士吉田駅)の近くにある金鳥居(一の鳥居)から、富士山を眺めながら歩くのをオススメします。ちなみに、拝殿までは1.8kmほどの距離です。

22062005

夕食はこの日の宿でいただきました。18時からなので、外はまだ明るいんですけどね。タコのマリネ・ツナのブルスケッタ風・シーフードサラダ・ニジマスのムニエル・チーズフォンデュ・トースト・ベーコンと玉ネギのスープ・ライスといった内容です。郷土食といえるものはありませんが、ニジマスが出てきたので強引にネタにしました。多分この辺りで養殖されているものなのでしょう。

22062006

ワインは置いてないようなので、瓶ビール(中瓶)を頼むことにしました。甲州ワインで乾杯したかったので、ちょっと残念。

22062007

ニジマスのムニエルはバター弱めのあっさり仕上げ。これらをつまみながら、やっぱりワインを飲みたかったなぁ……。もちろん、ビールでも旨いんですけどね。

22062008

チーズフォンデュもどちらかというと、あっさりとした仕上がりですが、私たちにはこれくらいが丁度イイです。

22062009

いや〜満足満足……と思っていたら、ビーフステーキがやってきました。大根おろしに醤油ベースのソースが掛かっていて、ステーキにしてはやはりさっぱり目なんですね。もうお腹は充分満たされていましたが、ペロッといけちゃいました。食後にチョコレートケーキ・バニラアイス・ホットコーヒーをいただいて、結局お腹はパンパン。ごちそうさまでした。

22062010

この日の宿はこちら。山中湖村にある「ペンション青い風」で、やまなしグリーン・ゾーン宿泊割りを利用してトリプル(チーズフォンデュ付 夕食グレードアップ1泊2食付プラン)が2人で1泊11,600円。更に地域限定クーポン券が4,000円分貰えたので、実質7,600円(ビール代は別)となりました。1人たったの3,800円ですから、地域ブロック割はやはり積極的に使わないと損だなぁ……と思いました。いや、損ではないんですけどね。

↓こちらで予約しました。
ペンション青い風

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)

2022年06月17日

富士河口湖町「富士まぶし」

22061701

5月下旬にクルマを使って、2人で山梨県の富士北麓へ1泊2日の旅に行ってきました。ホントは4月と5月中旬に他県を旅しているのですが、話がかな〜り長くなってしまうので、先にこちらの方を記事にすることにしました。今回はローカルフードが目的ではないので、たったの4回で終わります。まずはFUJIYAMAツインテラスという、黒岳の稜線に昨年の7月にオープンした展望デッキに行ってみました。クルマは約3km手前の駐車場に停め、そこから送迎バス(片道200円)または徒歩で向かうことになります。

22061702

標高は約1,600mあり、眼下には河口湖、その向こうには辛うじて雪が残る富士山。画像では分かりづらいですが、左手のずっと奥には山中湖、右手には青木ヶ原樹海が広がっています。スバラシイですね。天気が悪いと何も見えないなんてこともあるので、もし行かれる方はご注意ください。

22061703

駐車場のすぐ近くには、全国的にも珍しいニホンスズランの群生地があります。とっても小さな花なので、お花畑的な景観はありませんけどね。見頃は過ぎていたようで、探すのにちょっとひと苦労。近くにいた方は、「全然咲いてないじゃない!」とお怒りのご様子でした。

22061704

他にイカリソウ(画像左下)やフデリンドウ(右下)なども、チラホラと観られました。こちらも小さな花ですが、のんびりと歩きながら探すのが楽しかったりするんですよね。

22061705

河口湖北岸にある、大石公園にもちょっと寄ってみました。6月から7月にかけて咲くラベンダーが有名ですが、ネモフィラも咲くんですね。それほど面積は広くないのですが、ステキな写真を撮ることができました。

22061706

昼食を摂るため、河口湖西岸にある「Cafe & Dining さくら」というお店へ。お目当ては、まちおこし系の「富士まぶし」なるもの。といっても、供されているのは現在3軒(5軒?)だけみたいですけどね。レシピを考案したお店ということで、小さく「元祖」と書かれています。

※コチラのお店は、当日の2時間前までに電話による予約が必要です。

22061707

ニジマスを使った「富士まぶし御膳」は1,500円、ヒメマスを使った「富士姫まぶし御膳」は2,000円。今回はニジマスの方を予約しましたが、ヒメマスの漁期は3月〜5月と10月〜12月のみなので、ケチらずにヒメマスにすれば良かったな……と後悔しております。店に入ると、ワカサギの唐揚げ・キンピラゴボウ・グリンピース豆腐(鮭フレークと枝豆のせ)・キュウリの漬物が既に用意されていました。小降りのワカサギではありますが、12匹くらい盛られていて思わず笑顔。フワッとサクッと軽い食感に、ほんのりとした甘味と苦味がたまりませんね。

22061708

土鍋で炊かれた「富士まぶし」には、米粉を塗して揚げたニジマスが2匹(2人前です)載っております。揚げてあるので頭も尾ビレも食べられますが、気になる方は取り除きましょう。中骨は予め外してあります。ニジマスとご飯をよく混ぜたら、一膳目はそのままいただきます。次は薬味を載せて、その次はダシ汁を掛けてお茶漬け風に……と、「ひつまぶし」方式で3通りの食べ方を楽しむことができるんですね。薬味はネギ・ミョウガ・カイワレを混ぜたものがドッサリと、フキノトウ南蛮が少々。ダシ汁はカツオ節がしっかりと利いています。

22061709

揚げてあるためか、川魚特有の臭みは全くと言っていいほど感じられず、ニジマスとは思えない美味しさ。ほのかな甘味のようなものと、旨味がゆっくりとやってきます。元々淡白な味の魚なので、薬味を載せると薬味が勝ってしまいますが、これはこれでイイ味わいです。フキノトウ南蛮の辛味もアクセントになりますね。一通り楽しみましたが、個人的には何も加えないシンプルなものがお気に入り。お腹もパンパンになって幸せな気分になれました。

22061710

このあと、西湖を経由して鳴沢氷穴に行きました。富士山の噴火によってできた溶岩洞窟で、青木ヶ原樹海の中にあります。洞内の気温は0度に近く、上からは雫がポタポタ垂れてくるので、フード付きのウインドブレーカーなどがあると快適です。

22061711

6年前に来たときは、氷のブロックが通路の両側にズラッと並んでいたのですが、今回はなぜか見当たりませんでした。天然の冷蔵庫として使用されていた時代を再現したものではありますが、独特な景観で結構好きだったんですけどね。

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)

2021年01月18日

自宅「山梨県の一升瓶ワイン」その2

2101181

これまでに「一升瓶ワイン」というものを、何度か紹介してきました。前にもチラッと書きましたが、製造する会社が最も多い都道府県はダントツで山梨県(画像は本坊酒造)です。そして2番目に多いのが山形県、3番目が長野県となっております。他に大阪府3社・北海道1社・群馬県1社・埼玉県1社・鳥取県1社が確認できています。

※私が令和元年に調べたときのデータです。

2101182

山梨県と山形県と長野県の「一升瓶ワイン」はすでに紹介済みですが、山梨県のはもう12年以上も前のことなので、富士河口湖町にある某スーパーで久し振りに購入することにしました。

2101183

今まで白の「一升瓶ワイン」しか買ったことがなかったので、今回は赤にしてみました。ラベルに惹かれて入手したのは、「赤わいん」(1,305円)という何のひねりもない、そのまんまの名のワインです。しかし……裏側から見ると、まるで業務用の醤油瓶ですね。w

2101184

醸造元は甲州市勝沼町にある蒼龍葡萄酒という、明治32年創業の老舗ワイナリーです。平成8年から酸化防止剤無添加のワインを製造しており、国産無添加ワインの元祖でもあるのだとか。

2101185

カベルネ・ソーヴィニヨンの輸入ワインと、ベリーAの国産ワインと、ブドウ果汁などをブレンドしてあるそうです。アルコール度数は12.5%。酸味が利いていて、あとから程良い渋味がやってきます。「一升瓶ワイン」は甘めのものが多いという印象がありますが、これは意外と甘さが控えめなんですね。ブドウ果汁は、それほど使われてはいないようです。安ワインにしては、ナカナカ満足度の高いものでした。

2101186

気取りが全くないどころか、ホントにこれで良かったのかとも思える、脱力系イラストもステキです。ちなみに山梨県では、ワイングラスではなくコップや湯飲みで飲むのが一般的だそうです。

[参考]蒼龍葡萄酒 赤わいん 1800ml
[参考]蒼龍葡萄酒 白わいん 1800ml

e_aji at 08:00|PermalinkComments(2)

2021年01月15日

富士河口湖町「ほうとう」その6

2101151

富岳風穴から4kmほどのところにある、西湖いやしの里根場にやってきました。元々小さな集落があった場所なのですが、昭和41年の台風により壊滅的な被害を受けてしまいました。それから40数年が経ち、かつての美しい集落を甦らそうと、茅葺き屋根の家屋を約20棟再現させたのだそうです。

2101152

なので、建物の中に入るとまだ少しだけ新しさが感じられますが、1棟だけ江戸時代末期に建てられた養蚕民家が残っています。それが画像上の旧渡辺住宅です。ただ……屋内の見学はできないんですけどね。ちょっと残念。

2101153

西湖→河口湖の大石公園→激安市場(店名に偽りなし)→河口湖大橋を経て、「ほうとう蔵 歩成」の河口湖店に行きました。

2101154

「昇仙峡ほうとう味比べ真剣勝負」という大会で、3連覇(平成23〜25年)を達成し殿堂入りとなった、ほうとう専門店です。そのためか、広い駐車場にはかなりの台数のクルマが停まっています。この界隈で夜まで営業している「ほうとう」の店が、ほとんど無いというのもあるのかもしれません。

2101155

約47分待ちですか……。まぁでも、渋滞を避けるため遅くまでいるつもりでしたから、全く問題はありません。発券されたQRコードをスマホで読み取ると、メールやLINEで呼び出してくれるというシステムなので、クルマの中でテレビでも観ながらのんびりと待つことができます。

2101156

結局、30分ほどで席に案内されました。これまでに「かぼちゃほうとう」「焼きほうとう」「カレーほうとう」「あずきほうとう」「みみほうとう」といったものを紹介してきましたが、今回はベーシックな「豚肉入り黄金ほうとう」(税込み1,320円)を頼みました。他にアワビの煮貝が入った、「プレミアム黄金ほうとう」(1,980円)なんてものもございます。

2101157

「黄金ほうとう」は注文をしてから20分ほどでやってきました。豚肉・カボチャ・油揚げ・シメジ・エノキ・マイタケ・白菜・ニンジン・ゴボウ・大根・ジャガイモ・里芋と具沢山なのが嬉しいですね。甘味の強い豚肉とカボチャが、旨味をグッと引き立てています。味噌ベースのツユは、意外とアッサリ目の仕上がりながらも深味のあるイイ味わい。おじさん的には少し塩気が強めではありますが、少し溶かしたカボチャを麺に絡めていただくと、思わず笑みがこぼれてしまいます。

2101158

少し縮れのある麺は、幅10mm×厚さ2〜3mmほど。ムニュムニュとした適度なコシと、イイ意味での小麦粉感があります。後半は卓上にある、ネッチョリとした自家製の辛味噌を加えていただきました。当然のことながら更に塩気が強くなるのですが、辛味とニンニクが効いたパンチのある旨さに変貌するんですね。コレ……クセになりそうです。

2101159

やめておけばイイのに、ついついもう1さじ……もう1さじと足してしまうのでありました。

2101150

今回の旅の話は、これでお仕舞いです。近くのスーパーで買物をしてから、山中湖→御殿場IC(東名高速)経由で家路に就きました。

[参考]ほうとう

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)