長崎県

2021年09月01日

自宅「自転車めし」

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長崎県雲仙市小浜町にある、宅島海産(暖簾はなぜか宅島海産物)という干物などの海産物を主に扱う土産店で、「自転車めし(の素)」なるものを購入してきました。

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「自転車めし」は雲仙市の橘湾沿岸部に伝わる郷土料理で、簡単にいうとイリコ(カタクチイワシの煮干し)を使った醤油味の炊き込みご飯です。コチラは宅島海産のオリジナル商品で650円。購入はしませんでしたが、長崎空港の土産店では天洋丸というメーカーの「じてんしゃ飯の素」が売られていました。

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元々は「しょいめし(醤油飯)」と呼ばれていたのですが、昭和2年に開催された島原半島一周自転車競走大会で振る舞われたことを機に、「自転車めし」という名で親しまれるようになったのだそうです。「自転車のように速く炊ける飯」という意味も込められているんですね。

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中に入っているのはイリコ(30g×2)と調味料(40g×2)のみですが、これでお米3合分の「自転車めし」を2度楽しむことができます。お店の方の話によると、「普通のイリコとジャコの中間くらいのサイズのものを仕入れているんですよ」とのこと。そのくらいが最も炊き込みご飯に適しているのだそうです。時期によってはそのサイズのイリコが入荷されないので、販売できないこともあるそうです。

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多少ばらつきがありますが、イリコの体長は3cm前後といったところです。

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「お好みで、人参・ごぼう・タケノコ・椎茸・木の芽・みつば等を加えていただきますと、一層おいしく召し上がっていただけます。」と書かれていますが、2回分あるのでまずはイリコのみで試してみました。ちなみに野菜類を加えるのは、近年になってからのようです。

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お米3合分にしてはイリコの量が多いようにも思えますが、あとの祭り……。このまま炊いちゃいましょう。炊飯器から湯気が立ちのぼると同時に、イリコの匂いがプワ〜ン。しばらくすると、部屋全体がその何ともいえない香りに包まれました。(笑)

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イリコは柔らかいながらも、イイ具合に歯応えが残っています。予想通りイリコダシがしっかりと効いていて、かなりインパクトのある味わいなんですね。味付けも「しょいめし(醤油飯)」というだけあって結構濃いめです。普段ウチでゴロゴロしているおじさんには確かに濃いめなのですが、自転車を担いで山に登ったり日本一周などをしてた若い頃(25年ほど前までの話です)は、このくらいの濃さの方が抜群に旨かったんですよね。思わず遠くを見つめてしまいました。

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2度目はお米を4合に増やし、油揚げ・ゴボウ・ニンジン・シイタケを加えてみました。程良くイリコが利いたバランスの良い仕上がり。1度目のようなパンチは弱まってしまいましたが、くたびれたおじさんには美味しくいただくことができました。といいつつも、あのイリコパンチをもう1度味わってみたいなぁ……とも思ったりするのでした。ワガママなもんですね。

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他にもいろんなものを長崎県で買ってきました。……が、家に着いてから調べてみたところ、大砲ラーメンとか井出ちゃんぽんとか全国販売されているんですね。うまかっちゃんや焼豚ラーメンも近所のドンキで売ってました。何やってんだか。……というワケで、土産ネタはこれにて終了とさせていただきます。1回しかやってないけど。

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2021年08月27日

ソラシドエア機内「アゴユズスープ」

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私が乗るソラシドエアの飛行機は、定刻通り15時30分に出発しました。ソラシドエア(旧スカイネットアジア航空)は宮崎県宮崎市に本社を置く、九州路線をメインとした航空会社です。

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今回利用した楽天トラベルのANA楽パック(飛行機+ホテル+レンタカーの旅行パック)は、ANAの飛行機を使うと追加料金が掛かってしまいます。なので、ANAのコードシェア便(共同運航便)となるソラシドエアを選びました。個人的にはANAとそう大差ないと思っているのですが、羽田などの大きな空港だと搭乗口や到着口が遠くなるというデメリットがあるんですよね。時にはタラップで降りてバス移動なんてことも……。まぁ昔と違ってタラップで乗降するなんて機会は少ないので、それはそれでイイ想い出になるんですけど。

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そんなソラシドエアにも、ささやかなお楽しみのひとつに機内ドリンクサービスがあります。ホントにささやかですけどね。w

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今回の旅で、あごだしうどん(画像左上)・あごだしちゃんぽん(右上)・あごだしラーメン(左下)・あごだしおでん(右下)をいただいたので、「アゴユズスープ」にしてみました。長崎県産のアゴ(トビウオ)をダシに使ったスープは平成23年から供されており、平成25年に大分県産のユズが加わったそうです。ちなみに、このスープの素は機内販売されています。20杯分で税込み1,000円というお値段は、機内販売にしてはリーズナブルですね。

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ホントは記事にするつもりではなかったのですが、そろそろネタ切れ(※)となってしまうので無理矢理記事にしました。……が、意外にもこれ、結構イケるんですね。今回の旅でいただいてきたアゴダシの中で最もダシが濃厚なんです。それでいて嫌なクセはなく美味しくいただくことができました。変に主張することのない、爽やかなユズの香りもイイですね。

※今年はまだ1度も県外に……というか、近場の旅にすら出ていないんです。(涙)

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思わぬところで、ちょっとした長崎旅行の余韻を楽しむことができました。尤も古くからアゴダシ文化があるのは、長崎県だけではありませんけどね。今や全国区ともいえますし……。

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いつものように千葉県の上空を経由して東京湾に入る……はずなのですが、いつまで経っても陸地の上を飛んでいます。やがて左手の遠くに東京スカイツリーが見えてきました。な……何で?

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あっ、そうか。東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う国際線の増便によって、飛行ルートが変更(※)されたんですよね。日が落ちるにつれ、少しずつ東京の夜景らしくなっていきます。しかしまさか、この角度この距離から東京タワーが観られるとは思ってもみませんでした。まぁ、ちょっと手ブレしてますけどね。ISO感度を上げておけば良かった……。

※時間帯や天候によってルートは変わるようです。昨年11月のことなので、現在どうなっているのかは知りません。

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レインボーブリッジを通り過ぎました。この辺りまで来ると、かなり高度が低くなります。飛行機に乗ってる方はイイ眺めですが、住まわれている方々には迷惑な話なんでしょうね。

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いつも通り、羽田空港の到着ロビーから遠く離れたところで降ろされました。13泊14日の旅も、終わってみるとアッという間ですね。「家に着くまでが旅」といったようなことを子供の頃に教わったような気がしますが、羽田空港第2ターミナル駅で京急空港線に乗った瞬間に日常の世界へ引き戻されるのでありました。

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2021年08月23日

長崎空港「ハトシロール」

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ガソリンスタンドで給油してから、トヨタレンタカー 長崎空港店に向かいました。トリップメーターを確認すると走行距離は約900km。結構走ったんだなぁ……と一瞬思ったのですが、1日に換算(※1)すると64km(※2)くらいしか走っていなんですね。

※1:900km÷14日という単純計算です。実際は運転してない日が数日あります。
※2:国道1号経由で東京の日本橋から神奈川の茅ヶ崎辺りまでの距離。

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トヨタレンタカーの送迎車に揺られて約5分。長崎空港に着きました。羽田行きの便の出発時刻まであと2時間くらいあるので、チェックインしたら2階にある土産店などをダラダラと物色しようと思います。

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「長崎一番 長崎空港店 ※」で「長崎ハトシロール」が売られていたので、ちょっと寄ってみました。卓袱料理のひとつでもある「ハトシ」を、食べやすいようにアレンジしたものですね。長崎蒲鉾の社長が考案し、平成22年に商品化されたそうです。

※大正3年創業の老舗、長崎蒲鉾が運営するカマボコ店です。

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一般的な「ハトシ」はエビや魚のすり身をパンで挟んで油で揚げてカットするのですが、コチラはパンですり身をロール状にクルクル巻いて揚げるんです。北海道小樽市の「パンロール」(昭和37年発売)や、北九州市小倉の「カナッペ」(昭和34年発売)のパク……あ、いや、その、よく似ていますね。

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「長崎ハトシロール」は、プレーンタイプ(180円)・チーズ入り(220円)・エビ入り(300円)の3種類。プレーンタイプは売り切れだったので、エビ入りを1つ購入することにしました。作り置きではありますが、ホットショーケースに入っているのでホカホカです。

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長さ10×直径4cmほどの大きさで、耳なしの食パンが1枚分使われています。パンはサクッとした軽い食感。少し油を吸っていますが、そんなには気にならないレベルです。

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中にはエビの身が混ざったフワッフワのすり身が入っております。エビは粗挽きなので、エビのプリプリ感も楽しめるんですね。温かいこともあって、パンの風味もすり身の風味もしっかりと感じられ美味しくいただくことができました。あとで知ったのですが、エビ入りには主にタラ・エソなどの白身魚が、プレーンとチーズ入りには主にイワシ・アジなどの青魚と少量の牛肉・豚肉が使われているそうです。今までいただいてきた「ハトシ」は全てエビ+白身魚タイプだったので、変わりダネの青魚タイプにしてみても良かったですね。

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冷凍のお土産用ではありますが、同じフロアにある「まるなか本舗」でも「長崎ハトシロール」は売られています。食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。かなり少数ではありますが、他に個人経営の蒲鉾店や居酒屋などでもオリジナルのハトシロールが供されています。

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まだ時間に余裕があるので、3階にある展望デッキに行ってみました。たまにはあんな小さなプロペラ機に乗ってみたいもんですね。

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しばらくボーッと眺めていたら、私が乗るソラシドエアの機体が遠くに見えました。もう少ししたら搭乗口に向かおうと思います。

[参考]まるなか本舗 長崎ハトシロール 8本入【冷凍便】

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2021年08月20日

大村「大村あま辛黒カレー」

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大村公園から1.6kmほどのところにある、旧楠本正隆屋敷を見学してきました。明治3年に建てられた、大村藩の武家屋敷の様式を色濃く残す邸宅です。

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規模は小さめながらも、池泉回遊式庭園がステキなところでした。池泉といいながら、水量がかなり少ないのが気になりましたけど。

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そこから400mほど歩いたところにある、旧円融寺庭園にも行ってみました。明治時代に廃寺となった、円融寺(現在は大村護国神社)に残された枯山水庭園です。築山に見立てた境内の斜面に、約400もの自然石が並べられております。

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さらにクルマを4kmほど走らせ、長崎自動車道の大村ICの近くにある「ペーパームーン(紙月夢兎)」というレストランへ。お目当ては幟にある「トルコライス」……ではなく、平成20年に生まれた地域おこし系開発料理「大村あま辛黒カレー」です。大村あま辛黒カレー探検MAP(注:発行年月は不明)によると、現在10店舗で供されているようです。余談ではありますが、店の奥ではまだ午前の11時過ぎだというのに、「カンパ〜イ」という楽しそうな声が響いていました。w このときはまだ、長崎県の新型コロナ感染者数は1日0〜5人くらいでしたからね。(昨年11月の話です)

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1582年(天正10年)にローマへ旅立った天正遣欧少年使節が、インドを経て1590年に帰国したのですが、そのとき日本に初めて(カレーの素となる)スパイスが持ち込まれたそうです。こういった背景から、大村市は「カレーのルーツのまち」としてアピールしているんですね。また、シュガーロードとも呼ばれる長崎街道が市の中心部を通っていること、大村特有の黒土で育った野菜やフルーツを使用していることから、「大村あま辛黒カレー」が生まれたのだそうです。ちょっと強引のような気がしないでもないですけど……。

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オムレツ・エビフライ・ハンバーグ・唐揚げ・トンカツなど、いろいろトッピングメニューも充実しています。店員さんに勧められた、季節限定の「大村あま辛カキフライ黒カレー」(税込み1,210円)を頼むことにしました。大村湾産ではなく、広島産のカキみたいですけどね。w

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カキフライと黒田五寸人参がそれぞれ3つ載った「大村あま辛黒カレー」に、キャベツ主体のミニサラダ・ラッキョウ・漬物が付いています。大村市が発祥とされる黒田五寸人参は、柔らかくて甘味が強くクセの少ないニンジンで、他の品種に比べてカロテンの含有量が多いのだそうです。

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確かにとても柔らかく、フルーティーともいえる甘味があるんですね。カキフライは衣のサクサク感が弱めながらも、カキの旨味が濃くてとても美味しくいただけます。黒土をイメージした黒いカレーソースは、食用の竹炭パウダーが使われているそうです。じっくりと煮込まれているようで具はほとんど溶けてしまっていますが、粉々になった牛肉を確認することができました。心地の良い甘味と酸味があり、複雑というか手間の掛かっていそうな深味のあるイイ味わい。あとからジワジワとやってくる辛味もイイですね。やや硬めに炊かれたご飯もステキです。

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残り3分の1のところで、「大村あま辛黒カレー」用に開発された特製スパイスを掛けてみました。すると……ガラムマサラ的な、かなりスパイシーな辛さに変化するのでした。額に汗が浮き出てきますが、ちょっとクセになりそうですね、コレ。GoToトラベルの地域共通クーポンを1,000円分使ったので、支払いは210円となりました。ごちそうさまです。

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ちなみに「大村あま辛黒カレー」は、長崎空港の2階にあるレストランでもいただくことができます。

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2021年08月16日

大村「大村寿司(角ずし)」その2

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佐賀県と長崎県を巡る旅、14日目。ようやく最終日となりました。ホテルに簡単な朝食バイキングが付いていたので、軽くいただいてから出発することに。取り合わせが変なのは気にしないでください。(昨年11月の話です)

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さて、ここ大村市の郷土料理の代表格といえば、やはり「大村寿司(角ずし)」ですよね。というワケで、ホテルから350mほどのところにある、明治時代創業の「やまと」という専門店に行ってみました。13年ほど前に長崎市内のスーパーで購入したものを紹介したことがあるのですが、1度は本場の……かつ老舗のものを食べてみたかったんです。

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お持ち帰りの場合は8時から、店内でいただく場合は10時からとなります。ビジュアルを考えると店内でいただいた方が良いと思うのですが、11〜12時頃に昼食を摂る予定なので持ち帰ることにしました。

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3個入り570円・5個入り755円・10個入り1,510円・15個入り2,265円の「大村寿司(角ずし)」の他に、盛合せずし660円・いなりずし500円・助六540円・巻ずし640円などが並んでいます。5個入りが1人前となるそうですが、1番小ない3個入りのものを購入しました。注文を受けてから箱に詰めてくれるので1〜2分ほど待ちます。

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クルマを1.5kmほど走らせたところにある、大村公園の駐車場で早速いただいてみました。「大村寿司(角ずし)」は室町時代、奪われた領地を取り返して帰還した大村領主の大村純伊や将兵をもてなすために、領民たちが取り急ぎ作った押し寿司がルーツとなるそうです。それを最初に商品化したのが「やまと」ということで、包装紙には「元祖」の文字があります。

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包装紙と箱を開けると、一辺が5cmほどの押し寿司が3つ並んでおり、ガリが添えられていました。画像はありませんが、ちゃんと箸と紙製のお手拭きも付いています。消費期限が当日の24時までということもあって、寿司には天然のカラシ抽出物を使った抗菌シートが被せてあり、アチコチに「早めにお召し上がり下さい。」と書かれています。これといってヤバそうな具材は使われていないんですけどね。

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「大村寿司」に特に決められた具材はありませんが、錦糸玉子は必須なのだそうです。「やまと」のものは2段になっていて、上段にはたっぷりの錦糸玉子にカンピョウ・シイタケ・奈良漬け・赤&青はんぺん(ちゃんぽんなどに使われるピンクと緑の練りもの)が入っているのですが、下段は何故かゴボウのみなんですね。しっかりと押し固められた酢飯はモチモチとしたイイ食感。長崎らしさが感じられる甘めの味付けで、とても美味しくいただくことができました。ちなみに「大村寿司」は大村藩の領地広域に伝わっており、大村湾対岸の西海地区では「西海寿司」として、琴海地区では「琴海寿司」として今も親しまれているそうです。

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「やまと」の「大村寿司(角ずし)」は長崎空港でも販売されているので、機内食として楽しむのもイイかもしれませんね。ただ、夕方には売り切れていることもあるそうなのでご注意を。画像は長崎空港2階にある土産売り場で14時〜15時頃に撮ったものです。

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このあと、大村公園内にある大村神社を参拝してきました。玖島城(大村城)の本丸跡に鎮座しております。

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他に虎口門跡・大手門跡・穴門跡(画像左下)・板敷櫓(上)・大村藩お船蔵跡(右下)などを観て廻りました。船蔵は藩主が乗る御座船などが格納されていたところで、石垣や船蔵屋の礎石などが今も残っています。船蔵を所有していた藩はいくつもありますが、これほど原形に近い状態で保存されているものは希少なのだそうです。

[参考]ぎおん本舗 冷凍 大村ずし 5個入

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