そば・うどん

2024年03月04日

横浜市中区「味奈登庵のつけ天」

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全国旅行支援が翌年(※)まで延長されたのですが、喜んだのも束の間。割引率が40%から20%に、地域クーポンが平日3,000円から2,000円に引き下げられてしまいました。ならば、そうなる前の12月中にどこか近場にでも行ってみるか。……というわけで、横浜市の中区へ3泊4日の旅に行ってきました。5ヶ月前にも4泊しているんですけどね。使わなければ損だと考えてしまう自分が情けないです。ちなみに横浜のローカルフードネタはほぼ出尽くしているので、ほとんどは”弱め”のネタとなっております。予めご了承ください。

※令和4年12月の話なので、翌年というのは令和5年になります。

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東急東横線&みなとみらい線に乗って元町・中華街駅で下車。横浜中華街には入らず、逆方向の山下公園方面に向かいました。

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まずは駅から300mほどのところにある、「味奈登庵 総本店」で遅めの朝食を摂ります。人気があるようで、昼時を過ぎているにも拘わらず満席。9割方は男性客で、その内の半数以上はネクタイを締めたサラリーマンです。店の外で5分、中で15分待つこととなりました。

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昭和43年創業の「味奈登庵」は、株式会社タカシンが横浜市内のみに展開する蕎麦チェーンです。フルサービス店が5店舗とセルフサービス店が12店舗あり、こちらの総本店はフルサービスとなります。

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朝食は抜いてきたので、1番人気だという「つけ天」(1,050円/現在は1,150円)を大盛りで頼みました。大盛りでも富士山盛りでもお値段は変わらないんですね。太っ腹です。私の後ろにいた人は富士山盛りでしたが、大盛りのお客さんが多く見られます。

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「つけ天」はいわゆる「天もり」です。蕎麦は予想していた以上に大盛りで、この半分でも全く問題ないレベル。夕食は少し遅い時間帯にした方が良さそうですね。欲張らないで普通盛りにしておけば良かった。w

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天ぷらはエビ・ゴボウ×2・オクラ・カボチャという内容。揚げ立てなので、もちろん衣はサクサクです。柔らかくて香りの良いゴボウが結構イケます。

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蕎麦は少しモッチリとしたコシがあります。香りはまずまずといったところですが、このボリュームだし普通に美味しいし全く文句なしです。普通の倍くらいの量がありましたが、意外とお腹はパンパンにならないもんですね。最後までちゃんと味わいながらいただくことができました。

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もちろん蕎麦湯も楽しめますよ。ちなみに、すぐ近くにはセルフサービスの山下店があり、「つけ天」は860円(現在は910円)でいただくことができます。

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店を出て気づいたのですが、隣の店は9年前に紹介した「ホフ ブロウ」でした。こちらの「スパピザ」もボリューム満点です。

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チェックインするにはまだ少し早かったので、このあと山下公園で時間を潰しました。ウチからそう遠くないところなので、旅行に来た感は全くありません。w

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2024年02月02日

栃木市出流町「出流そば」

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佐野市の出流原町(いずるはらちょう)から、栃木市の出流町(いずるまち)まで移動しました。同じ出流なのに18kmも離れているんですね。満願寺門前の名物となっている「出流そば」を供する店は、この先にある仁王門より手前600mの間に現在7軒、少し離れたところに1軒あります。

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今回訪れた昭和38年創業の「元祖手打そば いづるや」は、満願寺に向かって1番最初に現れるお店です。画像では全く伝わりませんが、週末ということもあり店内は結構な賑わいを見せていました。こんな山深いところなのに人気があるんですね。

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多くの方が召し上がっているのは「盆ざる」なるもの。大きな竹製の”ざる”に盛った蕎麦を、数名で囲んでいただく……というわけです。同じような食べ方をする店は県内にチラホラと見られますが、こちらが元祖という説もあるそうです

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できれば「盆ざる」をいただきたいところですが、さすがに1人では量が多すぎるのと、価格の方もアレなので今回は断念。「もりそば」(700円)と「辛味大根おろし」(150円)を頼みました。

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「もりそば」の場合、これといった特徴はなくフツーに「もりそば」です。フツーといっても、地元産の玄そばを自家製粉した挽きぐるみ・出流の石灰層から湧き出す名水・火力の強い松の薪を使うというこだわりよう。また二八そばでありながら、つなぎに小麦粉だけでなく玉子も使っているのだそうです。

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細く短めで太さがやや不揃いの蕎麦は、とても強いコシがあって食感マニアにはたまらないものがありますね。もちろん挽きたて・打ちたて・茹でたての三たてなので、香りも申し分なしです。ツユは濃いめだったので、チョコンと浸ける程度にしていただきました。

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途中で「辛味大根おろし」を投入。意外と量が多めでこれで3分の1くらいです。鼻にツーンとくるほどの辛さがあるのですが、そのあとに何ともいえない甘味のようなものがやってくるんですね。これ、頼んで良かったなぁ……。ちなみに、ワサビもネギも辛めです。

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ボリュームも充分といえますね。いろんな意味でとても満足度の高いものでした。

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もちろん、最後に蕎麦湯も楽しみましたよ。昼時を過ぎていたので、もしかしたら濃いめかな……と少し期待していたのですが、それほど濃くはありませんでした。

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小暑大寒になると供される、「寒晒しそば」もいつかいただいてみたいですね。秋に収穫した蕎麦の実を数日間冷水に浸し、寒風に晒してゆっくり乾燥させることにより、香りと甘味がより一層引き立つ蕎麦となるのだそうです。

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2024年01月22日

桐生「ひもかわ その5」他

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四辻の齋嘉を見学したあと、近くにある桐生天満宮を参拝してきました。重要伝統的建造物群保存地区に選定されている桐生新町の一画にあります。……というか、ここを起点として約400年前に町が造られたんですね。

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関東五大天神のひとつに数えられるところでもあり、天満宮の本殿・幣殿・拝殿や末社春日社の本殿などは国の重要文化財となっております。

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クルマを置くため一旦ホテルへ戻りました。JR桐生駅方面へ向かう途中、上毛電鉄の西桐生駅があったのでちょっと見学。上毛線が開通した昭和3年に建てられた駅舎です。

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全国的にどんどんと駅舎が新しく建て替えられる中、主要駅でこのように当時の姿を留めているのはスバラシイですね。

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そこから歩いて約500m。JR桐生駅の近くにある、「味処ふる川 パークイン桐生店」に行きました。13年ほど前に紹介した「ふる川 暮六つ 相生店」の姉妹店です。

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普段はあまり日本酒を飲まないのですが、焼酎の選択肢が少なかったので赤城山の生貯蔵酒(300ml 750円)を頼んでみました。この日のお通し(200円)は、驚くほど柔らかいジャガイモの煮付けです。

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まずは全く”ちびもり”ではない「ちびもりサラダ」(380円)がやってきました。ダイコンが主体で、サニーレタス・水菜・パプリカ(赤・黄)・キュウリ・ミニトマトといった内容。何度も書いていますが、こういう旅をしていると野菜不足になりがちなので、盛りが良いとホントに嬉しいです。

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お次は「舞茸天ぷら」(530円)。塩ではなく天ツユと大根おろしでいただきます。衣は程良くサクッと、舞茸も独特のイイ歯触りが残っています。もちろん香りも申し分なしです。

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「鶏モモたれ焼き」(550円)はじっくりと焼くようで、適度に脂が落ちていてモモ肉にしてはアッサリ目の仕上がり。しかしながら醤油などの味付けはしっかりとしているので、日本酒が進んでしまいますね。

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最後に桐生名物の「ひもかわ」をいただいていきましょう。外は結構冷え込んできていると思うので、今回は温かい「かけひもかわ」(830円)にしてみました。ちなみにメニューはうどんの価格となっており、そばは50円増し、ひもかわは100円増しになります。

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「ひもかわ」は元々寒い時季に食べられていて、麺の幅は1.5〜3cmほどで温かいものが主流でした。しかし現在は幅が10cm以上もある麺も珍しくなく、冷たいものも人気となっています。こちらの麺の幅は11cmくらいありますね。具は油揚げとネギのみ。他に薬味としてのネギと七味唐辛子が付いています。

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ツユは甘めで北関東らしく醤油がしっかりと効いています。麺の厚さは1mmほどで、少しもっちりとしたコシがありますね。幅が広いうえにツルツルしているのでちょっと食べづらいですが、逆にそれを楽しみながら美味しくいただきました。〆て3,240円。地域限定クーポンを3,000円分使ったので支払いは240円となりました。ごちそうさまです。ちなみに滞在時間は1時間40分ほどだったのですが、BGMは延々とミスチルでした。延々と……。

[参考]桐生うどんの里

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2023年12月18日

加須「加須うどん」その5

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大宮市から加須市の中心部へ向かう途中、時間調整を兼ねて加須はなさき公園に寄りました。約600mにわたるメタセコイア並木がステキです。

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公園の奥にある修景池(鯉の池)の周りを歩いていると、段々と晴れ間が広がってきました。20分も経たないうちに曇り空へ戻りましたけど。

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さて、加須といえばやはり「加須うどん」ですね。これまでに夏の定番「冷汁うどん」や、埼玉県北部に見られる「なす南蛮うどん」など何度か紹介していますが、今回は冬の定番「ひもかわうどん」をいただいてみようと思います。

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ところが……1軒目と2軒目は共に臨時休業。3軒目は営業していたのですが、「ひもかわうどんは来月からなんですよ〜」とのこと。

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さらにクルマを走らせ、今度は加須市中心部から外れたところにある「新川うどん店」へ行ってみました。……が、ここでもダメでした。おそらくどの店も、もうしばらくしないと食べられないのでしょう。諦めてフツーの「加須うどん」をいただくことにしました。

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加須では冷たいのが基本なので「天ザルうどん」(600円)を注文。12月ということもあってか、半数以上のお客さんは温かいのを召し上がっていましたけどね。

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ツユは甘すぎず辛すぎずで丁度良い塩梅。薬味はワサビとネギ。天ぷらのタネは……なんと玉ネギのみ。「ザルうどん」との差額は80円しかないので当たり前ですかね。でも、これが結構イケるんです。

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ちょっと油を吸った感じではありますが、衣はサックサクのパリッパリ。玉ネギは甘味が強く、うどんと一緒に頬張るとついつい顔がほころんでしまいます。

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うどんの太さは不揃いで5〜12mmほど。口に入れた瞬間は柔らかいな……と思ったのですが、しっかりとしたコシがあるんですね。「加須うどん」にしてはツルツル感が少し弱いような気もしましたけど、美味しくいただくことができました。

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このあと加須市中心部方面へ戻り、関東三大不動のひとつに数えられる總願寺(不動ヶ岡不動尊)を参拝してきました。江戸時代、門前で参拝客にうどんを振る舞っていたのが、「加須うどん」の始まりなのだとか。

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そのうどん粉は館林藩主 松平清武へ献上されており、寺には礼状が残されているそうです。ちなみに礼状が書かれた6月25日は、現在「加須市うどんの日」となっております。

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2023年10月30日

東松島「のりうどん」

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碁石海岸からクルマを11kmほど走らせ、大船渡市の中心部までやってきました。画像は大船渡線BRT(バス高速輸送システム)の大船渡駅です。東日本大震災の被害を受ける前までは、バスではなく鉄道が通っていました。

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すぐ近くある「おおふなと夢横町」に行ってみたのですが、あれっ……お目当ての店は閉まってますね。定休日ではないはずなんですけど。

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仕方がないので先へ進むことに。大船渡碁石海岸ICから再び三陸道を利用しました。無料区間(※)のほとんどは片側一車線で時々二車線といった感じですが、渋滞は1度もなかったのでとても快適でした。

※青森県の八戸是川ICから宮城県の鳴瀬奥松島ICまでの約333km。連続無料区間としては日本最長です。

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宮城県の石巻港ICで下り、昭和36年創業の「ちゃんこ萩乃井」というお店に入りました。看板メニューは「ちゃんこ鍋」ですが、お目当ては「のりうどん」なるものです。しかし……分かりづらい入口ですね。

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「のりうどん」は、かつて幕下力士だったこのお店の先代が考案し、平成22年に商品化されたものです。現在は東松島市内にある、何軒かの飲食店でいただくことができます。温かいのか冷たいのか悩みましたが、「冷たいとろろのりうどん」(830円)を頼むことにしました。

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のりうどん・トロロ・麺ツユ・天カス・ネギ・ワサビ・漬物といった内容。うどんは大盛りともいえるボリュームがあります。

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粉末状にした海苔が練り込んであるので麺は真っ黒……というか、やや茶色がかったグレーといった感じ。パッと見、太めの蕎麦のようでもありますね。使われている海苔は、過去に6年連続で皇室へ献上した東松島 大曲浜産のものだそうです。

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まずは麺ツユだけで。そのあとはネギ→天カス→トロロの順に足していきました。ワサビはいつものようにツユには混ぜず、麺の方に時々チョコンと載せました。

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麺の幅は2〜3mmといったところ。ツルツルとした舌触りと、ムチムチッとした強いコシがあって結構イケますね。噛んでいるとゆっくりやってくる、優しい海苔の風味がたまりません。個人的には薬味無しの方が、より一層美味しくいただくことができました。う〜ん、満足。

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先ほど「分かりづらい入口」と書きましたが、あれは裏口だったんですね。最初は怪しい雰囲気の店だな……と思ったのですが、ちゃんとした立派なお店でした。

[参考]東松島市名産 のりうどん

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