その他

2021年07月30日

小浜温泉「エタリの塩辛」

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今回の旅、13日目。前日の夕方に「小浜海産」という土産店に寄ったのですが、閉店時刻18時ギリギリだったのでシャッターを閉めている最中でした。あぶない、あぶない。

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なんとかお目当ての「エタリの塩辛」(865円)を入手することができましたね。このあと、「ほっともっと 小浜店」で「ライス」(140円)を購入してから宿に戻りました。

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エタリというのはカタクチイワシの地方名です。「エタリの塩辛」は島原半島の西側に位置する橘湾沿岸に古くから伝わる伝統食で、明治初期には既に作られていたといわれております。かつては冬の保存食として欠かせないものでしたが、漁師の減少やら冷蔵庫の普及やら減塩ブームやら様々な時代背景によって、生産量は年々減少していったんですね。なので、現在は「幻の珍味」と呼ばれることもあります。

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製造元は雲仙市小浜町にある、昭和27年創業のヤマジョウとなっております。主に煮干しや削りぶしなどの、水産加工品を製造販売している会社です。原材料はカタクチイワシと塩のみ。これらを合わせて稲ワラと共に漬け込み、1ヶ月ほど掛けて熟成させるのだそうです。

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「エタリ3匹、ご飯1杯」ともいわれるほどの塩辛さで、塩とエタリの割合は6:1くらいになるのだとか。実は昨晩、酒のアテにしたのですが、塩っぱくてほとんど減りませんでした。

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宿の1階にある電子レンジでご飯を温めてきたので載せてみました。アンチョビのようなものですが、「エタリの塩辛」は頭も骨も内臓もそのまま使われているので、人によっては見た目がグロいかもしれませんね。でも、これがホントにご飯によく合うんです。独特な風味と骨のシャリシャリ感が少しあるので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ただ塩辛いだけでなく旨味もしっかりとあるんです。ただ……あと5杯くらいはご飯が必要ですね。残りは部屋の冷蔵庫に置いていくことにしました。「ごめんなさい、食べきれなかったので処分してください」と書いた紙を添えて……。

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このあと、宿の周辺を歩き廻ってきました。まずは近くにある小浜神社(小濱神社)を参拝してきました。拝殿の天井には、たった一夜で描かれたといわれる龍の絵があります。

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昭和9年に建てられた小浜公会堂(画像左下)・上の川湧水(右下)を経て、ボコボコと音を立てて湧き出る炭酸泉(上)へ。熱そうに見えるかもしれませんが、25℃から27℃くらいしかないんですね。源泉が105℃という高温度で知られる小浜温泉に湧く、唯一の冷泉だそうです。

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更に歩いて、小浜歴史資料館まで行ってみました。小浜温泉の発展に大きな功績を残したという、本多湯太夫の邸宅跡でもあります。敷地内には源泉があり、湯けむりがモクモクと立ちのぼっていました。

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他に湯雨竹と呼ばれる、昔ながらの竹製温泉冷却装置を見学してきました。し……しぶきが掛かると熱いんですね。当たり前ですけど。




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2021年07月28日

小浜温泉「蒸し釜料理」

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前回チラッと予告したとおり、「蒸し釜料理」用の食材を入手するため「新鮮工房 大門 マリーナ本店」というスーパーに行ってきました。

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購入したのは、インド産の「無頭エビ」(15尾 430円)・地元小浜産の謎の巻き貝「ミナ」(270g 256円)・県内のスーパーでよく見掛けた生の「味付イワシすり身」(100g 122円)です。ところでミナって何だろう……。長崎県ではシッタカのことをミナと呼ぶそうですが、これはどう見てもシッタカではありません。多分ミクリ貝(※)の一種だと思うのですが、調べれば調べるほどヤヤコシイことになっていったので、途中で検索するのを諦めてしまいました。

※九州にはミクリ貝の仲間をミナと呼ぶ地域がある。ホント……魚貝類の地方名って複雑ですよね。

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宿の1階には結構広々とした宿泊客用の調理場があります。調理器具や食器などほとんどのものは揃っているので、好きな食材を持ち込むだけで「蒸し釜料理」を楽しむことができるんですね。

[参考]小浜温泉 湯宿 蒸気家

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エビや貝は汁が流れ出るので、皿に載せてからザルに入れます。食材によって蒸す時間が異なるので、ホントは別々にした方が良いのでしょうが、面倒くさいので1つの皿に全て載せました。調理場内に食材別の蒸し時間の目安が書いてあるので、それを参考にすればOKです。分からないことは宿の方が教えてくれます。

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素手だと温泉の蒸気(※)でヤケドをする恐れがあるので、先にゴム手袋を着用してから屋外にある蒸し釜へ。ヒモを引っ張って蒸し釜のフタを開け、食材をザルごと置いてフタを閉めます。

小浜温泉の熱量は日本一で、源泉の温度は105℃もあるそうです。

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「使用中」と書かれた札があるので、それをフタの近くに置いたら、あとはしばらく待つだけです。ちなみに隣りの蒸し釜を使っていた若いカップルは、大きなワタリガニを2ハイ蒸かしていました。あとで調べてみたところ、9月から10月頃までの約2ヶ月間限定でいただくことのできる、「夕焼けガニ」という小浜温泉のブランドガニでした。う……羨ましい。でも一体どこで手に入れたんだろう。スーパーにはカニなんて並んでなかったんですよね。(訪れたのは昨年11月です)

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「あのオヤジ、変な貝とショボいエビとすり身だけかよ」「この時期に小浜温泉まで来て、ありえなくな〜い?」と、カップルがひそひそと笑って話していた……かどうかは知る由もありませんが、10分ほど経ってからザルを取り出しました。2階の部屋に戻って焼酎と共にいただきます。

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味付けは蒸す前に振り掛けた塩のみです。別府・鉄輪温泉でいただいた「地獄蒸し」のときと同様、不思議なことにたったこれだけで、自分が作った(と言っていいのか)とは思えないほどの料理に仕上がるんですね。エビは10分だと少し硬めになってしまいますが、それでも充分といえる旨さがあります。皿の底に溜まった汁(魚介エキス+温泉エキス?)を絡めていただくと、旨さがグッと増して思わず笑顔です。ただ……15尾はちょっと多い気がしますけどね。

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謎の巻き貝「ミナ」は、身にツマヨウジを刺してから、貝殻の方をクルクルとゆっくり回せばキレイに取り出せます。見た目がちょっとグロかったので画像はありませんけどね。コリコリザクザクとしたイイ歯応えで、サザエほどではありませんが磯パンチがガツンとくるのがたまりません。イイ感じの苦味もあって、焼酎がついつい進んでしまいます。身は少なめですが、買ってきて良かったなと思いました。……負け惜しみではなく。w

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「イワシすり身」は蒸したてでアツアツということもあって、ふっくらふんわりとしています。味がしっかりと付いていながらも、イワシの風味が強く感じられて美味しくいただくことができました。味付けは塩だけなのに、何故か甘味がしっかりと感じられる旨汁もかなりイケます。ちなみに「蒸し釜料理」は、小浜温泉の宿に泊まらなくても「海鮮市場 蒸し釜や」というお店などでも楽しむことができます。

[参考]味付いわしすり身・他




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2021年07月21日

雲仙温泉「地獄蒸し温泉たまご」

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雲仙地獄巡りの話の続きです。お糸地獄と呼ばれるところに着きました。不倫をしたあげく夫を殺してしまった、お糸という女性が処刑されたところなんだとか。……怖いよ〜。

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家庭を乱すと地獄に落ちるぞ……という戒めを込めて、お糸地獄と名付けられたそうです。そんな場所に、雲仙地獄茶屋(雲仙地獄工房・雲仙地獄見台兼休憩所・雲仙地獄足蒸しの総称)があります。

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折角なので、「雲仙地獄工房」で名物の「地獄蒸し温泉たまご」をいただいていこうと思います。繁忙期には、1日2,000個以上も売れるほど人気があるそうです。しかし……店のお姉さんは1日中1人でずっと、こんな蒸気モクモクで硫黄臭漂うところに居るんですかね。余計なお世話ですけど。

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さすがに1人で5個は食べられないよな……と思って訊いてみたら、2個(200円)から買えるとのこと。店内で早速いただいてみました。当然のことながらアツアツなので、割る際には注意が必要です。

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ちなみにこの「地獄蒸し温泉たまご」は、1個食べたら1年長生き​。2個食べたら2年長生き。3個食べたら死ぬまで長生き……といわれているそうです。

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温泉玉子といっても、高温の蒸気で蒸すので半熟ではありません。けれども白身は柔らかめでプルンプルン、黄身はしっとりとイイ具合に仕上がっております。温泉から作られているという塩をチョコンと付けていただくと、旨さも倍増されるような気がしますね。硫黄臭もイイ意味で調味料となっていました。

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「雲仙地獄工房」から坂を上っていくと、雲仙地獄の中でも最も活発に噴気しているという大叫喚地獄に付きます。その名のとおり噴気孔からゴォーッという音が鳴り響いていて、なかなかの迫力があります。画像だと全然伝わらないでしょうけどね。

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他に邪見地獄・葬頭川の婆石・浄瑠璃の鏡石・小さな小さな泥火山などを観て、雲仙地獄巡りを終えました。

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雲仙温泉には現在2つの共同浴場があるのですが、この日の宿泊地が小浜温泉だったので今回はスルー。

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代わりに足湯で満足してきました。やっぱり入っておけば良かったなぁ……と、今は後悔しております。(涙)




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2021年06月16日

島原「イギリス」

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前回、「江戸屋 島原店」というスーパーで入手した、「納豆味噌」というものを紹介しました。もう1つ買ってきたものがあるので、ホテルの部屋でいただいてみました。

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ここ長崎県の島原地方や、熊本県の天草地方などに古くから伝わる、「イギリス」という郷土食です。イギスという海藻を溶かしてトコロテンのように固めたものなのですが、何故かこう呼ばれるんですね。

[参考]鳥取県産 天然いぎす草

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これまでにも海藻を溶かして固めたものを何度か紹介してきましたが、「イギリス」は具が練り込まれるという、全国的にも珍しいタイプになります。画像は秋田県から新潟県辺りに見られる「えご」(左上)・新潟県佐渡島の「いごねり」(右上)・千葉県の「海草」(2段目左)・八丈島の「ぶど」(2段目右)・長野県の「えご」(3段目左)・福岡県の「おきゅうと」(3段目右)・大分県の「イギス」(左下)・宮崎県の「むかでのり」(右下)となっております。

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後日訪れたスーパーには、このようなことが書かれていました。「イギス」が訛って「イギリス」……ですか。単に聞き間違えただけではないかと思っていました。広島県や愛媛県の瀬戸内海沿岸には「イギス豆腐」というものが見られるのですが、江戸時代にそこから伝わったという説もあります。

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シールには何故か「小麦・卵・乳(商品の一部に含む)」と印字されています。肝心の原材料名はどこにも書かれていないんですね。w

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12×6×3cmほどの大きさ。サバのほぐし身(サバ缶っぽい)・油揚げ・ニンジンの他、細かすぎて分かりづらいのですがヒジキらしきものが練り込まれております。

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食感は寒天そのもの。サバのほぐし身は少ししか入っていませんが、不思議とサバの風味がよく感じられます。逆に海藻特有の風味はあまりなく、海藻が苦手な方でも大丈夫ではなかろうか…といった印象。どことなく煮物的な味わいもあって、酒のアテにも良さそうな美味しさでした。

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ちなみに他のスーパーには、こんな商品も並んでいました。色が全然違うんですね。キクラゲなども入っているようです。いろんなタイプの「イギリス」があるんですね。

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ホテルを出て、島原まゆやまロードをドライブしてきました。雲仙岳の火山活動によって平成2年から平成7年に掛けて形成された、平成新山の中腹辺りを通る全長約8kmの道路です。

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画像だと伝わりづらいと思いますが、間近で見ると結構な迫力があるんですね。遠くには有明海を望むこともできました。




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2021年06月14日

島原「納豆味噌(城なっとう)」

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諫早市から島原市の中心部に向かう途中、島原鉄道の大三東駅に寄りました。「日本一海に近い駅」というと、愛媛県の下灘駅や新潟県の青海川駅などが知られていますが、ここもそのひとつなんですね。この時は潮が引いていたので、海に近い感は弱めでしたけど。

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そこから4kmほどのところにある「江戸屋 島原店」というスーパーで、ちょっと買物をしていきます。お目当ては、島原地方で「納豆」「じげ納豆」「納豆味噌」「もろみ納豆」などと呼ばれるものです。

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大きめの袋に入ったものがズラッと並んでいますが、これだと食べきるのはムリそうですね。「城なっとう」という商品の中に、小さなカップに入ったものがあったので、それを購入(213円)することにしました。

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温かいご飯(140円)が欠かせないそうなので、「ほっともっと 島原中央店」にも寄りました。島原って意外に何でも揃っているんですね。(←失礼ですね)

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この日の宿の部屋で、早速いただいてみました。納豆といっても納豆菌は使われていないので、納豆独特の匂いは全くありません。お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、いわゆる「もろみ味噌」のことなんですね。島原地方に古くから伝わるもので、島原の乱(島原・天草一揆)で一揆軍が籠城した際に、保存食として考案されたという説もあるそうです。

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醸造元は島原市にある、塚原食品本舗(マルイチ醬油みそ醸造)となっております。裸麦(大麦の一種)と大豆の麹に昆布やショウガなどを混ぜ合わせ、数ヶ月間熟成・発酵させて作るのだそうです。

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発酵食品なので独特なクセが少しありますが、個人的には気にならないレベルです。大麦と大豆は柔らかく、昆布のザクザクとした食感が良いアクセントになってますね。昆布とショウガの風味が加わっていることもあり、今までいただいてきた「もろみ味噌」とはまた違ったイイ味わいがあります。ただ……かなり塩気が強めなんですね。塩っぱいけど旨いんです。

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当然のことながらご飯が進むのですが、普通盛りのご飯では……いや仮に大盛りであったとしても全然足りません。酒のアテとしてもいただきましたが、150g全てを食べきるのに結局3日掛かってしまいました。w

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ちなみに「納豆味噌」は、長崎空港の土産店でも購入することができます。また他のスーパーでは、山菜や柚子やキムチなどが入った商品も見掛けました。メーカーも数多くあるようです。

[参考]島原納豆みそ 500g

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この日の宿はコチラ。「ビジネスホテル千鳥」で、GoToトラベルを利用してシングルが3泊7,410円。更に地域共通クーポンが2,000円分貰えたので、実質5,410円となりました。

↓コチラで予約しました。
ビジネスホテル千鳥


[オマケ]大三東駅がロケ地となったキリンレモンのCM





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