飲みもの

2024年02月16日

宇都宮「レモン牛乳」その2(針谷乳業 おいしいレモン)

24021601

17年も前の話になりますが、「関東・栃木レモン」という栃木県のご当地ドリンクを紹介したことがあります。戦後間もない頃に関東牛乳株式会社が発売した、「関東レモン牛乳」がルーツとなる乳飲料です。関東牛乳は平成16年に廃業してしまいましたが、翌年に栃木乳業がその製法を継承。表示改正により「関東・栃木レモン」という商品名に変わりましたが、今もなお「レモン牛乳」と呼ばれ県民に親しまれております。

24021602

いや……県民だけにとどまってはいませんね。ご覧のとおりやたらと派生商品が多く、これらは宇都宮を中心とした栃木県の定番土産のひとつとなっております。そんな「レモン牛乳」ではありますが、実は栃木乳業の他にも製造している会社がある(あった)んです。永島牛乳店の「永島レモン」と栃木県酪農業協同組合の「栃酪レモン牛乳」は現在製造していないようなので、針谷乳業の「おいしいレモン」を購入してみようと思います。

24021603

いくつかスーパー等を廻ってみても良かったのですが、「関東・栃木レモン」と違って生産量が少なく、扱っている店は極端に少ないんですよね。なので、ほぼ確実に購入できる本社工場へ行ってみることにしました。ここに自社製品専用の自販機があるんです。

24021604

500mlパックもあるようですが、この自販機で購入できるのは200mlパックのみ。いずれも80円となっております。「おいしいレモン」の他に、姉妹品の「おいしいメロン」もあったので一緒に買っていきましょう。

24021605

こうなったら飲み比べてみたいな……と思い、「かましん」というスーパーに寄って「関東・栃木レモン」の200mlパック(97円)も購入。夜中にお腹が空くと困るので、念のためサンドイッチなども購入しホテルへ向かいました。

24021606

まずは栃木乳業の「関東・栃木レモン」から。先ほども述べたとおり、関東牛乳が廃業した翌年、つまり平成17年から製造している商品です。「関東レモン牛乳」「関東・栃木レモン」「永島レモン」「栃酪レモン牛乳」全てに当てはまるのですが、レモン果汁は一切使われていません。それもそのはず、牛乳にレモン果汁を入れたら分離してしまうからです。

24021607

なので、レモン色ではありますがレモンの味はしないんですね。酸っぱくもありません。ただ香料が使われていて、昔のフルーツ牛乳っぽいというか……何とも表現しづらい味わいです。甘さは控えめで飲みやすく、おじさん的にはどこか懐かしい旨さがありました。

24021608

お次は針谷乳業の「おいしいレモン」。Wikipediaには「1940年代後半に開発」と書かれているので、事実だとすれば元祖の「関東レモン牛乳」とほぼ同時期に生まれたということになります。

24021609

甘さ控えめではありますが、「関東・栃木レモン」よりも若干甘めな印象。ミルク感もこちらの方が少し強く感じられます。まぁ……ビミョーなところですけどね。どちらもレモンのような、そうでないような風味がありました。個人的にはややミルク感の強い「おいしいレモン」の方が好みですね。その分カロリーは少し高め(※)となっております。

※関東・栃木レモン:130kcal、おいしいレモン:152kcal(200mlあたり)

24021610

並べてみると色も少し違うのが分かります。「おいしいレモン」の方は少しオレンジ寄りの黄色なんですね。

24021611

手抜きで恐縮ですが、他にもこのような違いがあります。

24021612

ちなみに「おいしいメロン」も無果汁なのですが、こちらは結構リアルに近い味わいがありました。「関東・栃木レモン」と「おいしいレモン」は全然レモンっぽくないのに……。面白いもんですね。

e_aji at 08:00|PermalinkComments(2)

2023年05月17日

横浜市中区「ドラゴンハイボール その2」他

23051701

15時になったので、ホテルへ行きチェックイン。1時間半ほど部屋でゴロゴロしてから、桜木町駅前にある「重慶厨房 CIAL桜木町店」に行きました。昭和34年創業の老舗四川料理店「重慶飯店」が運営する、とてもカジュアルなお店です。

23051702

ハッピーアワー(平日16時〜18時L.O.)なので、横浜中華街が発祥とされる「ドラゴンハイボール」が、たったの280円でいただくことができます。

23051703

ハッピーアワーセットは、250円〜390円の小皿料理2品+1ドリンクで790円。ドリンクの中に「ドラゴンハイボール」は含まれていないので、ミニ麻婆豆腐・茹でワンタン・生ビールのセットを頼みました。

23051704

全然疲れてないけど、今日もお疲れさまでした……と。

23051705

ミニ麻婆豆腐は花椒が効いた本場感のあるイイ味わいで、低価格であってもさすが重慶といったところ。といってもメチャクチャ辛いわけではなく、程良い辛味と痺れがあるんですね。味がしっかりとしているので、少量でもビールが進みます。半分くらい食べた頃に「ドラゴンハイボール」を頼みました。

23051706

前回「紹興酒のソーダ割りにレモンを添えたカクテル」と書きましたが、こちらのお店ではレモンは付かないんですね。アルコール度数は5%くらいでしょうか。紹興酒が苦手な方はダメかもしれませんが、かなり飲みやすくゴクゴクゴクゴクいけちゃいます。できればレモンを付けてほしかったですが、まぁ……このお値段ですから贅沢はいいません。あとで気付いたのですが、メニューのイラストにはちゃんとレモンが描かれていました。w

23051707

茹でワンタンは意外と餡がたっぷり詰まってますね。具は豚肉・エビ・ネギ少々で、エビのプリプリ感と風味がしっかりと感じられます。皮はモッチリでもチュルンでもないけれど、美味しくいただくことができました。小皿がたった2品ではありますが、満足度は結構高かったです。最後に「生ビール」(250円)のお代わりをして、〆てたったの1,320円。地域限定クーポンを使ったので支払いは0円となりました。

[参考]横浜中華街 重慶飯店

23051708

このあと、再び赤レンガ倉庫へ行きました。上の画像は、新港中央広場に咲くアジサイ越しに眺めた赤レンガ倉庫。下は万国橋から眺めたランドマークタワー方面と、令和3年に開通した都市型ロープウェイ YOKOHAMA AIR CABINです。

※昨年6月の話です。

23051709

赤レンガ倉庫は大規模改修工事のため長期休館中となっているので、周辺はきっとガラガラだろう……

23051710

と思っていたら、イベントが開催されていてそれなりの賑わいを見せていました。コロナ禍でなければ、もっと盛り上がっていたかもしれませんね。

23051711

少し遠回りになりますが、汽車道を通って刻々と変化するコスモクロックのイルミネーションを楽しみながら宿に向かいました。ライトアップされた初代 日本丸もステキですね。

23051712

この日の宿は、馬車道駅の近くにある「横浜平和プラザホテル」です。かながわ旅割を利用して、エキストラツイン(おまかせルーム/楽天ポイント10倍プラン)のシングルユースが1泊3,198円。さらに地域限定クーポン2,000円分と楽天ポイント291円分が貰えたので、実質907円となりました。

↓こちらで予約しました。
横浜平和プラザホテル

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)

2023年05月08日

横浜市中区「ドラゴンハイボール その1」他

23050801

イタリア山庭園までやってきました。山手本通り沿いに建ついくつかの西洋館を見学しながら、港の見える丘公園経由で中華街まで戻ろうと思います。上の画像は庭園越しに見た外交官の家(旧内田家住宅)です。山手西洋館の中で唯一、国の重要文化財となっております。ここは何度も来ているところなので、建物の中には入らず庭園だけを楽しみました。

23050802

その隣りにあるブラフ18番館は、大正末期に建てられた外国人住宅です。ここは1度しか入ったことがないので、久し振りに中を見学してきました。アジサイの花が咲いているのは昨年6月の話だからです。

23050803

こちらのベーリック・ホールと呼ばれる住宅は、昭和5年設計という山手西洋館の中では2番目に新しい建物ですが、最もお気に入りの洋館です。今回はあまり時間に余裕がなかったので、10分以内でサラッと見学。

23050804

外観のみではありますが、他にエリスマン邸・山手聖公会教会堂(左上)・山手234番館(右上)・山手資料館(左中)・山手十番館(右中)・横浜市イギリス館(右下)などを観て廻りました。

23050805

港の見える丘公園からは横浜ベイブリッジだけでなく、令和2年12月にオープンしたGUNDAM FACTORY YOKOHAMA(※1)も遠くに望むことができました。実物大の動くガンダムが見られる施設です。この時はメンテナンス期間(※2)のため、胴体が外されていましたけどね。

※1:令和6年3月31日まで開催。
※2:令和4年5月9日から7月15日まで。

23050806

予定通り14時20分頃に中華街まで戻ってきました。というのも、こちらの「福龍酒家」というお店のランチタイムが、15時までとなっているからです。中華街の外れ、元町寄りに立つ朱雀門のすぐ近くにあります。

23050807

「自家製明炉釜焼物セット」(990円)をいただこうと思います。明炉釜というのは、チャーシューなどを焼く縦長の中華窯のことだそうです。ランチメニューは他に、500円のワンタンメン・600円のルーロー飯・700円の定食&セットもの・800円の蒸しご飯が用意されています。

23050808

実は本当のお目当ては、「ドラゴンハイボール」なるものです。紹興酒のソーダ割りにレモンを添えた(または絞った)カクテルで、「上海ハイボール」と呼ぶ店もあります。詳しいことは分からないのですが、横浜中華街で誕生したらしく、少なくとも13年前には存在していたようです。中華街と某酒造会社が共同開発したという情報もありました。ノーマルと55円しか違わないので、「ドラゴンハイボール」のブラック濃いめ(660円)を頼みました。

23050809

濃いめにした分、炭酸は弱めになっていますが、レモンが少し利いていて爽やかな味わい。濃いめといってもアルコール度数が16%前後の紹興酒がベースなので、アルコールのキツさはほとんど無くかなり飲みやすいです。甘味があるので、コーラ割りを飲んでる感じがしないでもないですね。暑い日にゴクゴクと流し込むように飲むのもイイかもしれません。ちなみに、この「ドラゴンハイボール」は横浜中華街発祥とされていますが、現在は少数ながらも北海道から沖縄まで多くの都道府県で見られるようになっています。

23050810

「自家製明炉釜焼物セット」は運ばれてくると同時に香辛料のイイ香りがプワ〜ン。焼物3点盛り・青菜炒め・ライス・ザーサイ・スープ・杏仁豆腐といった内容で、焼物は左からパリパリ皮の豚バラ肉・焼鴨・チャーシューとなっております。イイ具合に塩とニンニクが効いた、シャキシャキのチンゲンサイが結構イケます。

23050811

豚の皮はホントにパリッパリ。それを通り越してカリッカリの部分もあり、食感マニアにはたまらないものがあります。塩味が効いているので、酒のアテにもご飯の友にもイイ感じ。焼鴨(アヒル)は骨付きで食べられるところが少ないのですが、少し甘めの味付けで北京ダックのようにパリッとなった皮が旨いんですね。

23050812

チャーシューはやや厚めにカットされていて、サクッとしたイイ歯応え。香ばしく焼き上がっていて、本場感の強い何ともいえないイイ味わいがあります。これも酒・ご飯共に合いますね。全体的にどれも満足度の高いものでした。地域限定クーポンを800円分使ったので、支払いは850円となりました。あれっ……昼の部の閉店時刻15時を過ぎているにも拘わらず、まだお客さんを受け入れていますね。なーんだ、そういうことなら急いで来ることなかったな……。

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)

2021年12月17日

横浜市鶴見区「黒糖玄米」他

2112171

今回の旅、2日目。昨晩から利用している駐車場から歩いて、川崎大師(平間寺)までやってきました。正月は約300万人もの参拝客で賑わうところです。……が、平日の早朝ということもあって、まだ人影はまばらですね。まずは画像上の大本堂で拝礼を済ませました。

2112172

八角五重塔のそばにある、イチョウの葉がイイ感じに色付いてきています。……といっても11月上旬だから、1ヶ月以上前の話なんですけどね。

2112173

そこから少し歩いたところにある、瀋秀園にも行ってみました。川崎大師に隣接する大師公園内にあります。いずれもご年配の方がチラホラと見られる程度。こうやって私も、段々とジジイに近付いているんでしょうね。

2112174

7kmほどクルマを走らせ、川崎市川崎区からお隣りの横浜市鶴見区に移動しました。

2112175

沖縄からの移住者およびその二世や三世の方々が今も多く暮らすところで、関東最大の沖縄タウンともいわれております。……というわけで、沖縄料理をいただいてみようと思います。

2112176

……といいたいところですが、今回は沖縄料理以外の目的で鶴見に来たので食事は摂りません。

2112177

……とはいえ、そのままスルーというのも何なので、仲通商店街にある「おきなわ物産センター」に寄ってみることに。荷物が重くなるため沖縄現地では買って帰りづらいという理由で、沖縄県限定販売の飲み物を3本購入してきました。

2112178

1つは「黒糖玄米」(162円)という清涼飲料水です。その名の通り黒糖入りの玄米ドリンクで、12年前に紹介した「ミキ」という飲み物の姉妹品となります。沖縄県の宮古島では、このような玄米を主原料とした飲み物が、かなり昔から飲まれているそうです。販売元は宮古島にあるマルマサファミリー商事。しかし製造元は和歌山県にあるサカイキャニングという会社なんですね。これは本土の方が原材料の入手がしやすかったという背景があるそうです。

2112179

お粥ほどではありませんが結構トロッとしていて、何となく身体に良さそうな素朴な味わいがあります。自ら進んで飲みたいかと訊かれたら「う〜ん」と悩むところですが、思ったよりも甘さ控えめで黒糖の風味が良いこともあり、抵抗なくそれなりに美味しくいただくことができました。

[参考]マルマサ 黒糖玄米

2112170

他にアサヒオリオン飲料(※)の「沖縄バヤリースオレンジ」という果汁入り飲料と、沖縄ポッカコーポレーションの「パワーギア」という炭酸飲料を買ってきました。比べたことがないので何とも言えませんが、沖縄限定販売の「沖縄バヤリースオレンジ」と日本本土の「バヤリースオレンジ」では、果汁の量も色も味も異なるのだそうです。しかい……普段甘いものをほとんど飲み食いしないくせに、何で甘いものばかり買ってきてしまったんでしょうね。バカ丸出しです。

※平成26年の沖縄バヤリース解散に伴い、アサヒオリオンカルピス飲料(現・アサヒオリオン飲料)へ製造販売権を譲渡しました。

[参考]アサヒ飲料 沖縄バヤリース オレンジ

e_aji at 08:00|PermalinkComments(0)

2021年08月27日

ソラシドエア機内「アゴユズスープ」

2108271

私が乗るソラシドエアの飛行機は、定刻通り15時30分に出発しました。ソラシドエア(旧スカイネットアジア航空)は宮崎県宮崎市に本社を置く、九州路線をメインとした航空会社です。

2108272

今回利用した楽天トラベルのANA楽パック(飛行機+ホテル+レンタカーの旅行パック)は、ANAの飛行機を使うと追加料金が掛かってしまいます。なので、ANAのコードシェア便(共同運航便)となるソラシドエアを選びました。個人的にはANAとそう大差ないと思っているのですが、羽田などの大きな空港だと搭乗口や到着口が遠くなるというデメリットがあるんですよね。時にはタラップで降りてバス移動なんてことも……。まぁ昔と違ってタラップで乗降するなんて機会は少ないので、それはそれでイイ想い出になるんですけど。

2108273

そんなソラシドエアにも、ささやかなお楽しみのひとつに機内ドリンクサービスがあります。ホントにささやかですけどね。w

2108274

今回の旅で、あごだしうどん(画像左上)・あごだしちゃんぽん(右上)・あごだしラーメン(左下)・あごだしおでん(右下)をいただいたので、「アゴユズスープ」にしてみました。長崎県産のアゴ(トビウオ)をダシに使ったスープは平成23年から供されており、平成25年に大分県産のユズが加わったそうです。ちなみに、このスープの素は機内販売されています。20杯分で税込み1,000円というお値段は、機内販売にしてはリーズナブルですね。

2108275

ホントは記事にするつもりではなかったのですが、そろそろネタ切れ(※)となってしまうので無理矢理記事にしました。……が、意外にもこれ、結構イケるんですね。今回の旅でいただいてきたアゴダシの中で最もダシが濃厚なんです。それでいて嫌なクセはなく美味しくいただくことができました。変に主張することのない、爽やかなユズの香りもイイですね。

※今年はまだ1度も県外に……というか、近場の旅にすら出ていないんです。(涙)

2108276

思わぬところで、ちょっとした長崎旅行の余韻を楽しむことができました。尤も古くからアゴダシ文化があるのは、長崎県だけではありませんけどね。今や全国区ともいえますし……。

2108277

いつものように千葉県の上空を経由して東京湾に入る……はずなのですが、いつまで経っても陸地の上を飛んでいます。やがて左手の遠くに東京スカイツリーが見えてきました。な……何で?

2108278

あっ、そうか。東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う国際線の増便によって、飛行ルートが変更(※)されたんですよね。日が落ちるにつれ、少しずつ東京の夜景らしくなっていきます。しかしまさか、この角度この距離から東京タワーが観られるとは思ってもみませんでした。まぁ、ちょっと手ブレしてますけどね。ISO感度を上げておけば良かった……。

※時間帯や天候によってルートは変わるようです。昨年11月のことなので、現在どうなっているのかは知りません。

2108279

レインボーブリッジを通り過ぎました。この辺りまで来ると、かなり高度が低くなります。飛行機に乗ってる方はイイ眺めですが、住まわれている方々には迷惑な話なんでしょうね。

2108270

いつも通り、羽田空港の到着ロビーから遠く離れたところで降ろされました。13泊14日の旅も、終わってみるとアッという間ですね。「家に着くまでが旅」といったようなことを子供の頃に教わったような気がしますが、羽田空港第2ターミナル駅で京急空港線に乗った瞬間に日常の世界へ引き戻されるのでありました。

e_aji at 08:00|PermalinkComments(2)